池内博之「譜面読めない」…特訓で音楽劇に初挑戦

[ 2014年7月24日 17:30 ]

 俳優の池内博之、ソニンらが出演する音楽劇「三文オペラ」の制作発表が東京都内で行われた。「譜面が読めない」という主演の池内は、1カ月前からひそかに歌の特訓をしていたと告白。その甲斐あってか、歌手としてデビューし、女優としても活躍するソニンも「何も言うことないです」と池内の歌唱力に太鼓判を押した。

 「三文オペラ」はドイツの劇作家ブレヒトが手がけ、1928年にベルリンで初演された古典的名作。劇中の歌はメロディーが複雑で歌詞も多く「歌というより早口のせりふみたい」(演出家の宮田慶子)で、ベテランの共演者たちも「とにかく難しい」と口をそろえる。

 「話をいただいたときは、正直『げげっ』と思った」という池内。「自分にとって一つの壁になる。乗り越えたい」と、役者として新たな一歩を踏み出す覚悟を語った。

 初共演するソニンについては「かわいらしくて歌も抜群にうまい」と絶賛するが、思わぬ悩みも。「デュエットの時、思わず見とれて歌を間違えてしまう。今後の稽古で何とかしないと…」

 文化庁の研修生としてニューヨークに滞在し、1年半ぶりに日本の舞台に復帰したソニンは「新人みたいに緊張しています」という言葉とは裏腹にリラックスした表情。話の途中で「私の日本語大丈夫ですか?」と確認して笑いを誘っていた。

 舞台「三文オペラ」は9月10~28日、新国立劇場で。

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2014年7月24日のニュース