元TBSアナ田口恵美子 夫支えた生活振り返り涙「田口壮の妻で良かった」

[ 2014年7月23日 22:14 ]

二人三脚の生活を振り返る田口壮氏と恵美子夫人(C)TBS
Photo By スポニチ

 元メジャーリーガーで野球評論家の田口壮氏(45)の妻で元TBSアナウンサーの恵美子さん(48=旧姓・香川)が、23日に放送されたTBS「プロ野球選手の妻たち」に出演。田口氏のマイナー生活や自身の「パニック障害」など苦労が絶えない中二人三脚で歩んできた過去を振り返り涙した。

 2人は01年3月には結婚。同年オフに田口氏はFA宣言してオリックスからカージナルスに移籍したが、この時に恵美子さんが約束したことは「こんなはずじゃなかった」と言わないこと。環境が全然違う場所でそんなにうまくいくわけないという考えから夫に伝えた言葉だった。

 最初の2年間はメジャーとマイナーを行ったり来たりする生活が続いたが、恵美子さんが信頼できるマッサージ師を探し当てるなど夫が野球に集中できる環境を整えた。

 その甲斐あって渡米3年目の04年からは出場機会が増え、5年目の06年には日本人として初めてワールドシリーズ制覇の瞬間にグラウンド上で立ち会った。

 ところがそのわずか半年後の07年3月、家事をしていた恵美子さんは突然息苦しくなり、救急搬送。「パニック障害」と診断され「私が足を引っ張っているという気持ちが辛かった」と漏らした。

 田口氏は「彼女が治りさえすれば」と家事、03年に誕生した長男の育児もこなし、夫婦の時間を可能な限り長くした。妻への“恩返し”とばかりに献身的に支えた。夫のサポートもあり、恵美子さんは次第に笑顔を取り戻す。突然の病に襲われてから1年7カ月後の08年10月、田口氏は2度目の世界一を手にした。

 田口氏は10年に古巣・オリックス復帰。11年オフに退団。現役続行を目指したが、翌12年、契約期限の7月31日までにオファーがなく、現役引退を発表した。

 米国では2Aも経験したが、恵美子さんにとって唯一の後悔は「いつも当たり前に試合を見られると思っていたら、最後のユニホーム姿を覚えていなかった。せめて引退試合みたいなものであれば」と涙した。

 それでも「こんなはずじゃなかった」と田口氏が1度も口にしなかったことに感謝。「“こんなはずじゃなかった”って言っていいことは1つもなかった。言いたいこともあったですけど、言わずに我慢してきました。この先も言わないでしょう。言ったら完全に言い訳になると思うので、言わないと思いますね」と田口氏。

 夫の頼もしい言葉を聞いて再び涙ぐんだ恵美子さん。「泥沼の中を一緒に歩んだおかげでものすごくいっぱい分かり合える部分が増えて、田口壮の妻で良かったと思います」ときっぱりと言い切った。

続きを表示

この記事のフォト

2014年7月23日のニュース