勘九郎の演技「驚嘆させられる」NYタイムズなど高評価

[ 2014年7月10日 07:33 ]

 7日から始まった歌舞伎の「平成中村座」ニューヨーク公演を米メディアが絶賛している。記事の書きぶりで興行の成否に大きな影響を与えるニューヨーク・タイムズ紙は9日付で、主役を務める中村勘九郎の演技を「驚嘆させられる」と高く評価した。

 ニューヨーク公演は3度目だが、勘九郎の父で平成中村座を始めた勘三郎さんの死去後は初めて。演目は落語が原作の「怪談乳房榎」で、絵師や使用人など勘九郎の一人三役早替わりが見せどころ。同紙は「その素早さにあっと驚かされた」と感心した。

 弟の七之助の女形、悪党役の中村獅童の演技も「素晴らしい」と称賛し、地元紙デーリー・ニューズも早替わりを含め「感動的」と評した。

 演技は基本的に日本語だが、英フィナンシャル・タイムズ紙は「筋を知れば、会話よりも(舞台の)壮観さに引き込まれる」と気にしていない。

 公演は12日まで続くが、予約サイトによると席はほとんど埋まっている状況だ。(共同)

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2014年7月10日のニュース