連ドラ主題歌に無名シンガー抜てき!桐嶋ノドカ「Wahの歌」

[ 2014年7月1日 05:31 ]

11日にスタートするテレビ東京の新ドラマ「ラスト・ドクター」の主題歌に抜てきされた桐嶋ノドカ

 CDデビューさえ決まっていない無名の女性歌手が、ゴールデンタイムのドラマの主題歌に起用された。23歳のシンガー・ソングライター、桐嶋ノドカ。寺脇康文(52)が主演するテレビ東京「ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~」(7月11日スタート、金曜後7・58)の主題歌「Wah(ワー)の歌」を歌う。同曲はシングル化はせず、着うたが16日から配信される。

 3月に首都圏の音大を卒業し、プロとして歩み始めたばかりの桐嶋。4月中旬に主題歌内定を聞き、信じられない様子で「これをきっかけに音源が出せる」と喜んだ。

 テレビ出演が1回もなければ、音楽誌への掲載も、インタビューを受けた経験も、自主制作のCDを作ったこともない。来年以降のデビューに向けて動き始めていたが、全くの新人。その桐嶋を、テレ東が大抜てき。急きょ、5月に初の宣材写真を撮り下ろした。

 デモ音源を聴いて起用を決めた番組プロデューサーは「柔らかくパワフルで澄みきった声に衝撃を受けた」と説明。作品は寺脇演じる監察医を中心に描かれる人間ドラマ。「この歌がより爽やかな感動を膨らませてくれる」と期待している。

 桐嶋を手掛けるのは、Mr・Childrenのプロデューサーで知られる小林武史氏。12年夏にデモテープを聴いて気に入ると、以降は曲作りを手伝うようになった。強くしなやかに伸び縮みする声に、「こんな歌声の持ち主は今まで見たことがない」と絶賛する。

 「Wahの歌」は、社会の中で肩書にとらわれず、ありのままの自分自身に誇りを持って生きていきたいという思いを歌った曲。桐嶋は「私たちが日々抱えている言葉では表現できないさまざまな思い、心の奥底から湧き出す純粋でひたむきなメッセージを“Wah”という叫びに込めて歌いました」と話している。

 ◆桐嶋 ノドカ(きりしま・のどか)本名非公表。1991年(平3)5月5日、東京都生まれ。横浜市で育つ。ピアノを3歳から習い、中学で聖歌隊と合唱部で歌にのめり込む。高校時代にピアノの弾き語りと曲作りを開始。影響を受けた歌手はクラムボン、コールドプレイら。

続きを表示

2014年7月1日のニュース