マイケルさん 死後も612億円以上“稼ぎ”借金返済

[ 2014年6月27日 05:30 ]

22日、米カリフォルニア州サンタモニカで、マイケル・ジャクソンさんの曲に合わせ踊る人たち

 エンターテインメントの頂点を極めた米歌手マイケル・ジャクソンさんが50歳で急死してから25日(日本時間26日)で5年を迎え、各地で追悼イベントなどが開かれた。死後にCDの販売などから得られた収入は6億ドル(約612億円)以上に上り、この大半は約510億円もの借金の返済に充てられているという。

 共同電などによると、25日、マイケルさんが眠るロサンゼルス近郊のフォレストローン墓地には世界中からファンが訪れ、バラの花やカードを供えた。マイケルさんの生前の格好をまねたファンの姿も見られた。日本では、奈良市の近鉄奈良駅前で大ヒット曲「Beat It」に合わせて約50人が街頭パフォーマンスをするなどファンによる追悼イベントが開かれている。

 今年5月には未発表の新曲8作品を収録したアルバム「Xscape」が発売、ビルボードチャート2位を記録し、根強い人気を示した。同月にラスベガスで開かれた「ビルボード・ミュージック・アワード」の授賞式ではマイケルさんのホログラム映像が現れ、月面を歩くような「ムーンウオーク」などのダンスを再現し、聴衆を興奮させた。
 
 マイケル作品を日本で販売するレコード会社「ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル」によると、同アルバムは日本だけで出荷は15万枚を突破。新作と一緒に旧譜を購入する動きも目立つという。

 こうしたCD販売などから死後5年間で得られた収入は、AP通信によると、約6億ドル(約612億円)。このうち、コンサートに向けて亡くなる2日前までリハーサルしていた様子などを記録したドキュメンタリー映画「THIS IS IT」の興行収入が世界で2億6000万ドル(約265億円)に上った。

 一方、生前は5億ドル(約510億円)もの借金を抱えていた。死後も「稼ぎ続けている」マイケルさんの財産は、3人の子供たちの養育費などに使われているが、大半はばく大な借金の返済に充てられているという。

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2014年6月27日のニュース