木梨憲武、日本代表を熱く語る…コロンビア戦へ「開き直れ」

[ 2014年6月21日 08:45 ]

日本・ギリシャ戦について熱く語る木梨憲武

 芸能界きってのサッカー通として知られる「とんねるず」の木梨憲武(52)が、サッカーW杯日本代表についてスポニチ本紙に熱く語った。強豪・帝京高校のサッカー部出身で、代表選手とも交友があるノリさんならではの視点で、ギリシャ戦を分析。雨と高い湿度が日本のプレーに悪影響を与えた可能性を指摘し、運命のコロンビア戦に向けて「開き直るしかない」とエールを送った。

 コートジボワール戦は(仕事先の)アメリカでテレビ観戦しました。テーブルにお祝いのワインを準備してね。前半はおいしかったワインが、後半は飲んでも飲んでも酔えなくて…。一瞬で天国から地獄に突き落とされましたね。

 ギリシャ戦の日本は、そのショックから見事に切り替えてのスタートだったよね。超スロー映像で見る選手の顔つきや、相手との当たりはギリシャとイーブン。ゲームの流れは確かに日本がつくっていた。本田圭佑は強く、大久保嘉人も持ち味が出ていた。大迫勇也も素晴らしかったと思う。守備だってコンちゃん(今野泰幸)が見事に相手に対応していたよね。

 ただ、ギリシャは10人になったところから、顔つきがまた変わった。相手が引き分け狙いに入っても、FWが点を取ってくれというのがみんなの願いなんだけど、入らないのがサッカーなんですね。そこにアイデアが必要だった。

 日本は、ギリシャをビックリさせるようなアイデアが出てこなかった。相手を混乱させる何かというのが少なかった気がする。スペイン代表やバルセロナに負けないアイデアと技術を持っているんだから、裏をかくようなプレーをもっと見たかった。

 ウッチー(内田篤人)のセンタリングを大久保がミートできなかった場面だって、ウッチーの位置から打っても良かったよね。角度がなくても、そのシュートが相手の足に当たって入ることもある。

 雨の影響もあったのかな。濡れたピッチではボールがワンクッションした後、伸びてくる。その中でパスをつなげていくと誤差が出てくるし、ボールへの対応もワンテンポ速くしなくちゃいけない。高い湿度も選手の体力を奪った。ギリシャも同じ条件だけど「雨+湿度」は日本にマイナスだった。

 もう開き直るしかないと思うんですよね。全て結果論になるから、日本代表の試合を語るなんて今までやったことがなかったけど、僕もスポニチさんの依頼で開き直った(笑い)。ギリシャ戦はスタジアムの人たちが日本のホームのようにしてくれたけど、今度の24日(日本時間25日)は南米のコロンビア戦でアウェーになる。ただ、相手は決勝トーナメント進出を決めていて、観客も選手も余裕の心境でゲームに臨んでくるのだから、勝つチャンスは十分ありますよ。

 読者の皆さんも準備を始めましょう。テレビ朝日が中継するコロンビア戦の裏で、NHKが(日本の決勝T進出を左右する)ギリシャ―コートジボワール戦を同時放送するんですって。メーンのテレビの横に小さいテレビをセッティングした方がいい。1台のテレビでチャンネルを変えながら観戦するのはダメです。ザッピングしているうちにゴールが入ってしまうかもしれない。次は「絶対にチャンネルを変えられない戦い」です。

 ◆木梨 憲武(きなし・のりたけ)1962年(昭37)3月9日、東京都生まれ。帝京高校のサッカー部時代には全国高等学校選手権大会の東京都予選メンバーに選ばれ、決勝戦に進出。卒業後に同級生で野球部だった石橋貴明と「とんねるず」を結成。82年に日本テレビ「お笑いスター誕生!!」でグランプリを獲得。フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげです」「ねるとん紅鯨団」など代表番組は多数。歌手としても「とんねるず」のほか「野猿」などの名義でNHK紅白歌合戦に出場している。

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2014年6月21日のニュース