ブラジル在住・岡山裕子さん観戦記 初めて見た街中での警察犬

[ 2014年6月16日 09:50 ]

サンパウロ在住のフリーアナ、岡山裕子

サッカーW杯1次リーグC組 日本1―2コートジボワール

 元TBS「NEWS23」のキャスターでブラジル在住の岡山裕子さん(34)が日本代表の初戦を生観戦した。夫の転勤に伴い、2010年からサンパウロで生活。試合終了後の様子をスポニチ本紙に語った。

 試合終了後、深夜0時を過ぎてスタジアムを出ると、日本人サポーターは悔しさを抑えるように、黙ってシャトルバスへ向かって歩いていました。日本から応援に来た30、40代の夫婦や、サンパウロから1泊の予定で観戦に来た日本人家族は疲れた様子で「ホテルに直行します」と話し、バスを降りた後、地下鉄に乗り込んで行きました。空路でサンパウロへ戻る私も寄り道せずに、近くの空港へ向かいました。

 試合が行われたレシフェはサンパウロよりも治安が悪く、日本の外務省によると、殺人発生率は日本の43倍、強盗は約200倍に上る地域。

 深夜の移動に不安を感じていましたが、街は厳戒態勢でした。所々に警察官が立ち、バス停には約10人の警察官がシェパードを連れて立っていました。ブラジルに住んで約4年ですが、街中で警察犬を連れている警察官を見るのは初めて。威嚇という意味では奏功していたと思います。

 ブラジル人は、昨年6月にブラジルで行われたコンフェデ杯でイタリアに善戦した日本代表を評価していて、応援しているようです。試合後も「ジャパン!」とエールを送っていました。次戦は勝利してブラジル人とともに喜びたいです。

 ◆岡山 裕子(おかやま・ゆうこ)1980年(昭55)1月15日、茨城県生まれ。お茶の水女子大卒。名古屋テレビのアナウンサーを経てフリーに。著書に「ブラジル、住んでみたらこんなとこでした!」(清流出版)がある。家族は夫と1男。

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2014年6月16日のニュース