すっちー、座長デビュー!7年ぶり誕生「パワフルな新喜劇に」

[ 2014年6月12日 05:30 ]

「乳首ドリル」ネタで笑いを誘う、すっちー(左)と吉田裕

 吉本新喜劇のすっちー(42)が11日、大阪・なんばグランド花月で座長デビューした。お披露目公演初日(16日千秋楽)は、緊張でセリフをかむなどガチガチながら、後輩の乳首をイジるおなじみのネタ「乳首ドリル」で初笑い。07年6月の川畑泰史(46)以来、約7年ぶりに誕生した新座長は、「パワフルな新喜劇にしていきたい」と決意を新たにした。

 新喜劇の歴史を刻んできた“笑いの殿堂”に、♪すんのかい~、せんのかい~、やっぱすんのかい!と、おなじみのギャグが響き渡った。うどん屋を舞台にした伝統のドタバタ劇で、すっちーは大阪のオバハンキャラ「すち子」で登場。大役の重圧で、「緊張しすぎてグズった。足元がフワフワっとなる感覚だった」。数回セリフを間違えるなどミスもあったが、後輩との自信のネタで乗り切った。

 ♪すんのかい~、せんのかい~と吉田裕(35)にツッコまれながら、その吉田の乳首を叩き棒の先っぽでクリクリする「乳首ドリル」を座長として初披露。吉田の爪先、顎、脇をすっちーが素早く3連続で叩くバージョンもあるが、慎重に狙ったためか弱めにパン、パン、パン。吉田から「疲れてるやん。眠いんか!」とイジられ、「緊張しとるんや!」とヤケ気味に返して笑わせた。

 すち子は、新喜劇入団前の06年ごろにNGKでのイベントで披露したのが原型で、吉本の元社員をイメージ。07年解散の漫才コンビ「ビッキーズ」時代からコントでは女性キャラを取り上げたことがなく、上品な物腰でえげつない内容!?の仕事を持って来る個性派にピンときた。すっちーによると、何か料理を頼む時は「中華バイキングをお願いしますぅ~」が口グセだったという。豊満なスタイルの持ち主だったようで、すち子はハリのあるGカップ乳という設定だ。

 前日夜は、これまでの足跡が自然と頭に浮かんだ。深夜1時ごろに稽古を終えて帰宅したといい、「台本を読んでから寝ようと思ったら、ビッキーズの解散や新喜劇入団当時のことを思い出して泣きそうになった」と感慨深げ。内場勝則(53)ら4座長に触れ、「芝居がうまい方、キャラが立ってる方、センスのある笑いを取る方がいる。ボクは感情むき出し、小細工なしのパワフルな新喜劇にしたい」。大阪のオバハンらしく、周囲を気にせず突き進む。

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2014年6月12日のニュース