美空ひばり記念館オープン 目黒の自宅を一部公開 家具など当時のまま

[ 2014年5月28日 11:08 ]

「東京目黒『美空ひばり記念館』」の入り口に飾られた、生前に思いをつづった文章のプレート

 歌手の故美空ひばりさんが過ごした東京都目黒区の自宅の一部を公開する「東京目黒『美空ひばり記念館』」が28日、オープンし、生前親交のあった女優中村メイコ、歌手郷ひろみ、タレントのビートたけしを最初の客として記念セレモニーが開かれた。

 ひばりさんは1973年ここへ引っ越し、84年に建て替え後、89年に亡くなるまで暮らした。内部は洋間に置かれた紫のグランドピアノをはじめ、家具の配置から口紅1本に至るまで当時のままに保たれ、自筆の書などが飾られている。

 見学者はひばりさんに招かれた気分で桜の木や藤棚に囲まれた庭を散策し、ガラス越しに洋間を眺めたり、仏壇に手を合わせたりできる。和室ではひばりさんが好んだ甘味とお茶を楽しめるサービスも。

 セレモニーでは、中村らがこの家でひばりさんと過ごした時のエピソードを語った。中村が「うたげが好きで、お酒を飲むとマイクを離さなかった」と当時を懐かしむと、たけしも「ものまねが上手だったね。八代亜紀さんとか、本人そっくり」と意外な一面を明かした。公開はされないが、3階にはカラオケルームがあったという。

 見学時間は1回30分、定員6人の完全予約制。入館料は大人1500円、小中高生500円。問い合わせはナビダイヤル、電話0570(000)868。

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2014年5月28日のニュース