川栄&入山 急きょ前倒し退院 車椅子も用意されていた

[ 2014年5月27日 05:30 ]

岩手県盛岡市の病院を退院したAKB48の川栄李奈(左)と入山杏奈

 25日に岩手県滝沢市で行われたAKB48握手会で、男にのこぎりで切られた川栄李奈(19)と入山杏奈(18)が26日、盛岡市内の病院を退院した。傷を受けた手をタオルで覆うなど痛々しい姿で「心配をお掛けしました」とあいさつした。一方、AKBの運営会社の関係者は、今後の開催が懸念される握手会について「抜本的な改革」を行った上で実施する意向を示した。

 2人が前日搬送された高度救命救急センターを退院したのは午後6時半すぎ。AKBの運営会社スタッフに促され、おぼつかない、ゆっくりとした足取りで取材陣の前に姿を見せた。

 ともにそれほど深くはないが、頭部に傷を負って、右手を骨折し、ギプスをつけている状態。前夜に3時間がかりの手術を受けたばかりで、その傷痕を隠すように川栄は大きめの帽子とマスク姿、入山も大きめの帽子をかぶり、2人とも両手を白いタオルで覆っていた。その姿が襲撃事件の傷痕の大きさを表しており表情は凍り付いていた。

 病院に詰めかけた約60人の取材陣を前に、川栄が「すみません」と切り出し、入山は「ご心配お掛けしました。もう、東京に帰ります」と弱々しい声であいさつ。続いて川栄が「ありがとうございました」と一礼した。記者から「ファンの方に一言」と声を掛けられた川栄は「すみません。ご心配をお掛けしました。もう大丈夫です」と早口で息継ぎしないまま言い切り、川栄らしさをのぞかせた。2人は硬い表情を崩すことなく、運営側が用意した車両に乗り込んで帰京した。

 当初は27日昼頃に退院予定だったが、急きょ前倒し。運営側によると、医師から退院の許可が出たため決めたという。ただ、退院の際には、体調を考慮して車椅子も用意されていた。

 病室の様子について、AKBの運営会社関係者は「部屋は別々。あっちの体調はどうですか?と互いを気にし合っていた」と明かした。ともに「食欲が無い」と訴えていたものの、食事を取るよう促すと「ちゃんと食べま~す」と明るい表情をのぞかせる一幕もあったという。事件から一夜明けて「テレビを見られる余裕はある」「警察官の質問にも落ち着いて答えている」など、徐々に冷静さを取り戻している。今後は都内の病院で再び検査を受けた後、当面は自宅で静養に努める。

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