広島の映画会社が事業停止 原爆や平和作品を配給

[ 2014年5月15日 13:00 ]

 原爆や平和を題材とした映画を制作、配給していた「広島映画センター」(広島市中区)が、資金繰りの悪化により事業を停止していることが15日、分かった。

 東京商工リサーチによると「はだしのゲン・2」を企画した。負債額は調査中。事務所は数年前に引き払っており、手形の不渡りを出して5月に入り銀行取引が停止された。

 1972年に創業。近年の売上高は年間1億円台だったが、平和教育での映画利用の減少や映画のデジタル化で収入が落ち込み、2011年10月と13年7月に資金ショートを起こしていた。

 はだしのゲンは、広島での被爆体験を基に漫画家中沢啓治さんが描いた漫画。広島映画センターは「広島平和教育映画ライブラリー」を立ち上げ、所有作品を貸し出すなど平和教育活動にも携わった。

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2014年5月15日のニュース