笑顔戻った麻美ゆま 家族、ファン励ましで「自分は生かされている」

[ 2014年5月11日 09:30 ]

元気になりました!太陽を背に全身で喜びを表す麻美ゆま
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 卵巣境界悪性腫瘍で闘病していた、タレントの麻美ゆま(27)が活動を再開した。卵巣と子宮の全摘出手術を乗り越え、以前と変わらない明るい笑顔を取り戻しつつある。「たくさんの方々の励ましで、今の自分は生かされている。支えてくれる皆さんに恩返しをしていきたいんです」と意欲満々。演技も歌もグラビアも!タレント人生第2章の夢を聞いた。

 インタビュー前に行った写真撮影の最中、今にも雨が降りそうだった曇り空から日の光が差してきた。麻美の再スタートに、太陽もエールを送った。

 「私、昔から晴れ女なんですよ」と、まぶしそうに空を見て右脚を「エイッ!」と上げた。元気いっぱいのポーズだ。「たくさんの方々が私の後ろから“頑張れ、頑張れ”と背中を押してくれました。それに応えて、前に進んでいきたいんです!」

 ファンから“元気印のゆまちん”と親しまれていた笑顔が戻って来た。

 2012年12月、体に異変を感じた。アダルトビデオ(AV)女優としての活動のほか、センターポジションを務めていたセクシーアイドルグループ「恵比寿マスカッツ」の人気絶頂期だった。軟便が続き腹部が膨れた。13年2月にステージの進んだ卵巣の境界悪性腫瘍と診断され、卵巣と子宮の全摘出手術を受けた。同年8月まで抗がん剤治療を受け、吐き気やだるさ、髪の毛が抜ける副作用の苦しみを味わった。

 「復帰できるのかな?動けるようになった時には、ファンの方々は迎え入れてくれるのかな?タレントとしてやって行けるのかな?子供も産めないし、結婚できないのかな?と、病院のベッドでいろんなことを考えてしまって…」

 手術後の痛みのほかに、精神的にも追い詰められていった。そんな時に支えてくれたのは、家族やファン、周囲の人々だった。

 ベッドの脇には、4年前に肺がんのため65歳で死去した父親の遺影を置き、つらくなると「パパ…」と話し掛けた。病気を告げた時、「“そんなのイヤだ!困る!”と子供のように、私以上に泣いていた」という母親は、ずっと付き添って看病してくれた。

 所属事務所に届いた「ゆまちんの笑顔がまた見たい」「復帰、待ってるよ」と書かれたファンからの手紙に涙した。体調の良い時には、出身地の群馬県の友人やマスカッツのメンバーと会って、思い切り笑った。

 「みんなが、病気や不安を忘れさせてくれて。本当にありがたかった」と実感を込める。

 「自分一人の力では、たぶん乗り越えられなかったと思います」。闘病生活を振り返り、そう語る。「たくさんの方々に励ましてもらって、自分は生かされているんだなと思いました。皆さんからパワーをもらいました」

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