道重さゆみモー娘今秋卒業　世代交代進み「恩返しできてるかな」

故郷・山口県での公園で卒業を発表する道重さゆみ

　「モーニング娘。’１４」のリーダー道重さゆみ（２４）が２９日、今秋のツアーをもってグループを卒業することを山口・周南市文化会館で行われた公演で発表した。

　アンコールを終え「突然ですが、卒業します！ビックリさせてしまってごめんなさい！」と話すと、会場からはざわめきと「マジ？」の声が。

　時折、言葉を詰まらせながら「２年くらい前から卒業は意識していた。古いメンバーがさゆみしかいなくなって、初めてツアーを終えたとき、みんなが頼もしくなったと安心できた」と話した。

　山口県は道重の故郷。「どこで卒業を発表しても緊張するだろうから、より安心感のある山口で発表したいと思いました！」と笑顔を見せると、「ありがとう～！」と声援が飛んだ。

　２００３年１月に第６期メンバーとして加入し、この日までの在籍日数は４１１８日と歴代メンバー中最長。人気が思うように伸びなかった冬の時代も知る。グループは最新作「時空（とき）を超え　宇宙（そら）を超え／Ｐａｓｓｗｏｒｄ　ｉｓ　０」で、自身初めてとなるシングル５作連続１位を記録するなど「第２の黄金期」は目前とも言われる。

　道重は“私カワイイ”キャラでテレビのバラエティー番組などに出演し知名度アップに大きく貢献。歌や踊りも、先頭に立って引っ張ってきた。「大好きなグループのリーダーになれて、恩返しがしたいとずっと言っていた。少しずつ、恩返しできてるのかなって思いました」と振り返ると、大きな拍手が起こった。

　現在、新メンバーオーディションの応募を受け付け中。秋にも合格者が発表される見通しで、モー娘は急速に世代交代が進む。道重は「ここからが本当の恩返し。超！かっこいいモーニング娘。に仕上げてから、次の世代にバトンタッチしたい」と、黄金期への橋渡しを誓った。