渡辺謙 滑降いい~!ドラマ化の東野圭吾氏「白銀ジャック」主演

[ 2014年4月24日 05:30 ]

主演ドラマ「白銀ジャック」でスキーアクションを披露する渡辺謙

 渡辺謙(54)主演で東野圭吾氏のベストセラー小説「白銀ジャック」がドラマ化される。今夏にテレビ朝日がドラマスペシャルで放送。ゲレンデを舞台にしたミステリー作品で、迫力満点のスキーアクションが見せ場となる。新潟県北魚沼郡(魚沼市)出身の渡辺は、学生時代は競技会にも出場した滑走を披露する。

 役どころは、スキー場のゲレンデ統括マネジャー。「ゲレンデに爆弾を仕掛けた」という脅迫状が届き、スキー客が人質になる中、警察に通報できないまま犯人と交渉。巨大な陰謀を徐々に明らかにしていく。2010年に発売された原作小説は110万部を突破。スキー場を丸ごと舞台にする規模の大きさから、東野作品の中でもドラマ化は不可能と言われてきた。しかし、岩手県の安比高原スキー場の全面協力を得て映像化が実現。原作では滑走シーンのない主人公の設定も、渡辺の起用で変更された。

 同ロケは、3月中旬から約3週間にわたって行われた。犯人との雪上チェイスなどのアクションに挑戦。スピード感を出すために、カメラを手に持って自らを撮影しながら約5キロのコースを滑る高度なテクニックも披露。スキー学校の先生をしていた父親譲りの滑りでスタッフをうならせた。

 渡辺も「ソチ五輪の後だけに、生半可な腕じゃ視聴者をワクワクドキドキさせることはできない。いいプレッシャーを感じました」。標高1300メートルを超え、収録中には最低気温氷点下17度、風速25メートルを記録した日もあった。過酷な環境を乗り越えて誕生した作品に「ここまでスキーにスポットを当てるドラマも少ない。スキー離れと言われる中、ファン層を広げる起爆剤になれば」と話している。

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