宝塚、華やかに100周年 460人大合唱に100人ラインダンス

[ 2014年4月5日 17:45 ]

宝塚歌劇団の100周年記念式典で、合唱を披露する音楽学校生と劇団員

 華やかな舞台で観客を魅了し続け、100周年を迎えた宝塚歌劇団の記念式典が5日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で開かれた。式典には歌劇団OG約1500人を含む約2千人が出席。各組トップスターが出演した舞台も上演され、劇団員100人によるラインダンスや総勢460人の大合唱で、新たな門出を盛り上げた。

 歌劇団理事轟悠さんらの祝舞で始まった式典では、祖母が歌劇団のファンだったという全盲のピアニスト辻井伸行さん(25)が大階段前に置かれたピアノで即興曲「SUMIRE」を演奏。女優黒木瞳のナレーションで、100年の歴史を振り返った。

 国際宇宙ステーションから若田光一船長(50)も「日本の有人宇宙飛行の歴史はまだ約20年。宝塚に負けないよう頑張ります」とビデオメッセージを寄せた。

 佐渡裕さん(52)指揮のもと、作家瀬戸内寂聴さん(91)が作詞した祝歌など3曲を、音楽学校生と劇団員が合唱。記念公演「TAKARAZUKA 花詩集100!!」では今春入団した100期生も出演した。

 歌劇団を運営する阪急電鉄の中川喜博社長(60)は「伝統を受け継ぎながら、時代にふさわしい新たな文化を創るのが使命」とあいさつした。

 秋篠宮ご夫妻も式典に出席され、舞台を観賞された。

 歌劇団は、阪急電鉄の創始者小林一三の発案で発足し「清く、正しく、美しく」をモットーに、1914年4月1日に初公演。歌劇団によると、これまでに4426人が入団し現在は423人が所属している。

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2014年4月5日のニュース