倖田來未　涙のツアー開幕「久しぶりに緊張して吐きそうだった」

大阪で全国ツアーを開始した倖田來未

　歌手倖田來未（３１）の全国ツアーが１２日、大阪市北区のフェスティバルホールで開幕した。

　テーマは「豪華客船の航海」で、高さ１０メートルの上空から空飛ぶ碇（いかり）に乗って登場。マリンルックなど海をイメージした８種類の衣装で、ヒット曲「キューティーハニー」や新アルバム「Ｂｏｎ　Ｖｏｙａｇｅ」の収録曲など３０曲を熱唱。２７００人を魅了した。

　“エロカッコいい”と呼ばれた原点に立ち返った。トークはほとんどなく、歌とセクシーなダンスに絞った２時間。３０曲のうち２２曲がダンスナンバーで、開演前の取材では「今までで一番踊る」と明言。これまでのツアーの２倍にあたる６週間の練習を積んできた。

　アンコールでは「久しぶりに緊張して吐きそうだった」と明かすと、涙がこぼれた。昨年は８年連続で出場していたＮＨＫ紅白歌合戦に出ることができなかった。地元関西での幕開けとなった今ツアーには、倖田の意地がかかっている。だからこその原点回帰。涙は“女王復権”ののろしだ。

　３０代になり、大人の要素も加えた。ジャズ風にアレンジした楽曲を生バンドの演奏で歌唱。曲によっては振り付けを変え、激しさではなく妖艶さを表現。「倖田らしさを残しつつ、セクシーで健康的な女性像を表現したい」というのが狙いだ。