官兵衛の墓、福岡市に寄贈 観光活用へ

[ 2014年3月12日 16:28 ]

 今年のNHK大河ドラマの主人公・黒田官兵衛が葬られた黒田家墓所(福岡市博多区)が12日、所有する黒田家から市へ寄贈された。市は今後、墓所の観光資源としての活用や知名度向上に取り組む方針。

 墓所での式典で黒田家16代当主、黒田長高さん(61)は「ドラマで注目されている今こそ、福岡の礎を築いた如水公(官兵衛)をもっと知ってほしい」と話した。高島宗一郎市長は「たくさんの人に足を運んでもらいたい」と述べた。

 黒田家の菩提寺、崇福寺境内にあり、面積は約4200平方メートル。官兵衛と、歴代の福岡藩主のうち5人が葬られている。1996年に市の文化財に指定された。

 黒田家ゆかりの人々でつくる「藤香会」が管理してきたが、会員の高齢化で清掃活動などが年々困難になっていた。会の中島敏行顧問(86)は「市に任せきりにせず、若い世代に黒田家の業績を伝えていきたい」と語った。

続きを表示

2014年3月12日のニュース