ホリエモン“ゴーストライター疑惑”暴露のワケ「不誠実が1つ減ればいいと」

[ 2014年3月9日 05:32 ]

堀江貴文氏

 作曲者偽装で騒動となった佐村河内守氏(50)が記者会見した中、今度は旧ライブドアの堀江貴文元社長(41)に“ゴーストライター疑惑”が浮上した。

 問題となっているのは、堀江氏の著書として徳間書店から2010年と11年にそれぞれ発売された小説「拝金」と「成金」。2冊の表紙のイラストを描いた漫画家の佐藤秀峰氏(40)が7日、自身のブログで「(“拝金”は)堀江さんが文章を書いているかのようなイメージがあるが、実際には堀江さんは文章を書いていない」と暴露した。「成金」については「代筆の事実を知りながらカバーイラストを執筆した」と明かした。

 佐藤氏は大ヒットした自著「ブラックジャックによろしく」の連載が講談社から小学館に移った際の裏事情を公表するなど、漫画界では異色の人物。原作者や著作権問題にも独自の見解を示してきた。「出版におけるゴーストライター問題が気になる」とブログで堀江氏の小説に触れたのは7日の午後2時。その直前まで行われていた佐村河内氏の会見が、突然の告発につながったとみられる。

 佐藤氏は翌8日もブログを更新。「ゴーストライターは出版業界の悪(あ)しき慣習の1つだと思う」とし、「世の中から不誠実が1つ減ればいいと思った」と告発した理由を説明。代筆者がいると知りつつイラストを描いたことについて、読者やファンに謝罪した。

 ただ、出版関係者によると、著名人が本を出す場合、「自身の半生記を振り返った本なら代筆者がいるのが当たり前」という。それが小説でも「代筆者がいるケースはある。その著名人が物語のプロットを提示し、あくまで代筆者はその隙間を埋める感覚で文章を書く。創作の部分に代筆者がどこまで関わったかで問題の度合いは大きく異なる」という。

 堀江氏のマネジメント会社は、スポニチの取材に「その件については徳間書店が窓口になります」と回答。徳間書店は「担当者が不在」と話した。

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