つんく♂ どうなる今後の音楽活動 医師「声帯が“金属疲労”」

[ 2014年3月7日 05:46 ]

喉頭がんを公表したつんく♂

 ロックバンド「シャ乱Q」のボーカルで音楽プロデューサーのつんく♂(45)が喉頭がんを患っていることを公表した。今後は治療に専念することになるが、喉頭がんとはどのようながんなのか。

 喉頭は、口を大きく開けると見える咽頭のさらに奥にあり、食道と気管が分岐する部分にある。喉頭がんの中では、約60%がつんく♂のように声帯が患部となる。主な原因は飲酒、喫煙と言われており、60歳を超えて発症する例が多い。

 約90%が男性というのも特徴。声帯が患部の喉頭がんの初期症状としては、声がかすれはじめ、自分の思ったような発声ができなくなる。

 福田医院(横浜市)の福田伴男院長はつんく♂の症例について「声帯が“金属疲労”を起こしたようになり、それが原因で発生したポリープががんになったのではないか。歌手の職業病のようなもの」と話した。

 治療方法としては「ピンポイントで患部にあてる放射線や、抗がん剤などがある」という。「(進行度合を示す)ステージが進むと喉頭部を摘出して声が出なくなってしまうことがあるが、早期発見ということで大規模な手術は必要ないのではないか」とした。

 内視鏡を使った患部の摘出技術も非常に進んでいるといい、「早期なので完治もあり得る。順調にいけば、発声のリハビリを始めてから3カ月ぐらいで元通りの声が出るようになることもある」と話した。

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2014年3月7日のニュース