大仏パワーで日米の絆 桜祭りに奈良のご当地アイドル

[ 2014年2月23日 15:16 ]

奈良県のご当地アイドル「LeSiana」

 大仏パワーで日米友好の絆を強めたい――。奈良県のご当地アイドル「LeSiana(ルシャナ)」が4月、ワシントンのポトマック川沿いで毎年開かれる祭典「桜祭り」で歌を披露することが決定した。

 約100年前に日本から友好の証しとして桜が贈られたことを祝う祭りは、全米でも最大規模の約150万人以上が訪れる。日本のアイドルの参加は異例で、リーダーのももねぇさん(21)は「自分たちの歌がきっかけで、日本の文化に興味をもってもらえるよう頑張りたい」と張り切る。

 ルシャナは奈良市の東大寺の大仏・盧舎那仏(るしゃなぶつ)にちなみ、2012年10月に結成。13~22歳のメンバー11人は全員が奈良県出身で、週末に奈良市のスーパーを中心に、県内や大阪府で活動する。

 髪は黒や暗めで、あいさつや礼儀を重視。学業優先で恋愛禁止といい、プロデューサーの福本裕介さん(40)は「みんな田舎から出てきて、素朴で純粋。一生懸命取り組んでくれる」と話す。

 今回の出演は、福本さんがワシントンに留学中、祭りの関係者と知り合ったのがきっかけ。「サブカルチャーのアイドルが日本の伝統文化を表現したら、受け入れられるかも」と打診した。

 ルシャナの登場は最終日の4月12日。奈良公園のシカや、源頼朝に追われた弟義経とともに、奈良の吉野山に逃げた静御前をモチーフにした歌を披露。静御前の歌では能面をつける。

 福本さんは「まだ子ジカのように未熟だけれど、海外の人に触れ、自分たちの文化に自信を持ってほしい。人の役に立てるアイドルになってほしい」と期待した。

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2014年2月23日のニュース