加賀まりこ 絹代賞「欲しかった賞 いま現実になりました」

[ 2014年2月14日 05:30 ]

田中絹代賞の加賀まりこは、生前の絹代さんとの思い出を披露する

2013年(第68回)毎日映画コンクール表彰式

(2月13日 ミューザ川崎シンフォニーホール)
 【田中絹代賞】黒いお召しに身を包んだ加賀まりこ(70)は田中絹代賞のブロンズ像を手に「欲しかった賞。いまこうして現実になりました」と夢見心地で感激を口にした。

 63年に公開された「死闘の伝説」で大女優と共演。「木下恵介監督が“この娘は仏頂面だね”と言うと、絹代さんが“若い娘で愛想の良いのは好きじゃないわ”とフォローしてくださった。とてもうれしかった。それが私が(女優)1年生の時」と思い出話も披露した。

 「人に感謝する気持ちの大切さを教えてくれたのも田中さん」と振り返った加賀。「この賞は励みになります。これからも守りに入らないように足腰を鍛えて、どんな仕事が来てもこなせるように頑張ります」と誓いを新たにした。

 前年受賞者の田中裕子(58)からは手紙、そして絹代さんが眠る故郷の山口県下関市からは中尾友昭市長(64)が祝福に駆けつけて名産品「うに・ふく・くじら」の詰め合わせセットをプレゼント。加賀の顔もほころんだ。

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2014年2月14日のニュース