佐村河内氏 聴覚障害で最も重い2級 手帳不正取得には罰則も

[ 2014年2月12日 11:44 ]

佐村河内守氏

 佐村河内守さんが取得していた身体障害者手帳の聴覚障害2級は「両耳の聴力レベルがそれぞれ100デシベル以上」と規定されている。聴覚障害では最も症状が重く、一般に電車が通るときにガード下にいても音が聞こえない状態だという。

 佐村河内さんの代理人の弁護士は、耳鼻科専門医から「器質的な原因で聴力が2級相当まで失われたのであれば、言葉が聞き分けられるまで回復する可能性は低いのではないか。原因が精神的なショックによるものなら、そういったこともあるかもしれない」との説明を受けたとしている。

 身体障害者手帳は身体障害者福祉法に基づき交付される。申請者は医師の診断書などを市区町村に提出し、都道府県や政令指定都市、中核市が医師の意見を参考に等級を認定する仕組みとなっている。

 聴覚障害2級であれば、住民税や所得税が控除される。また、NHKの受信料は基準に応じて全額または半額が免除され、JRの運賃も本人と介護者が普通乗車券などを対象に割引が受けられる。

 一方、身体障害者福祉法には手帳を不正取得した場合の罰則規定もあり「6カ月以下の懲役または20万円以下の罰金」としている。

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