羽生応援歌に仙台オールスター集合 さとう宗幸、サンドら145人

[ 2014年2月8日 05:30 ]

フィギュアスケート団体・男子SPのジャンプで着氷する羽生

 開幕したソチ冬季五輪で金メダルの期待がかかるフィギュアスケート男子の羽生結弦(19)に、出身地の仙台で「応援プロジェクト」が発足した。多くの声援を羽生に届けようと、男性5人組ユニット「パンダライオン」が“応援歌”を動画サイトで公開。映像には賛同したお笑いコンビのサンドウィッチマンら仙台ゆかりの人々が数多く出演する豪華ぶり。メンバーは「応援書き込み」も呼び掛けている。

 応援プロジェクトを発足させたのは、仙台を中心に活動する男性5人組ユニット「パンダライオン」。動画サイトの「ユーチューブ」に投稿した羽生への応援歌「夢に描くキセキ」は、ミディアムテンポのメロディー。♪少年時代から追いかけてた 君の描く夢が 今は僕らの輝く夢 2度とはあってならぬ日を 乗り越えてなお 皆を揺さぶる感動を 笑顔の中の強さで与えているよ――と力強く歌っている。

 きっかけは、羽生が「パンダ…」のメンバー3人が当時結成していた「Hi-Fi CAMP」(昨年6月解散)のファンであることをテレビなどで公言したこと。東日本大震災で練習していた仙台のリンクが閉鎖され、練習場所を探すため全国を転々とするつらい日々を過ごした時の支えになったのが「Hi-Fi…」の曲だった。以降、ボーカルのKIM(32)を中心に交流が始まった。

 キーボード担当のAIBA(29)は「ファンと言ってもらえて、逆に僕らが支えてもらった感じだった。大舞台に臨む羽生くんに恩返しできることはないか」。そんな思いが応援歌「夢に描くキセキ」を完成させた。

 動画には企画に賛同した宮城県の村井嘉浩知事をはじめ、お笑いコンビのサンドウィッチマン、歌手のさとう宗幸(65)、シンガー・ソングライターのティーナ・カリーナのほか、マリンピア松島水族館のスタッフら、仙台ゆかりの人々が続々と登場。計145人が「楽しんで!」「応援しています」などの自筆メッセージを手に、笑顔でエールを送っている。

 楽曲、映像はすでに羽生にも届いており、凄くうれしかったという感想が届いたという。

 ユーチューブには視聴者が書き込めるコメント欄があることから、AIBAは「仙台からだけでなく、全国からの応援メッセージを羽生くんに届けたい。一人でも多くの方が参加していただけたらうれしい」と全国一丸となっての応援を呼び掛けている。

 ▼パンダライオン Hi-Fi CAMPの元メンバー、KIM、AIBA、TOSHIRO(DJ)に、同じく仙台で活躍していた別ユニットの59(MC)とMOZ(Vo)の2人が加わり今月に結成。ユニット名は平和の象徴「パンダ」と勇気の象徴「ライオン」が一つになるの意味。

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2014年2月8日のニュース