フィリップ・シーモア・ホフマンさん死去…薬物の過剰摂取か

[ 2014年2月3日 05:32 ]

2006年3月、「カポーティ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したフィリップ・シーモア・ホフマンさん

 米国の俳優、フィリップ・シーモア・ホフマンさん(46)が2日、米ニューヨークの自宅で亡くなっているのが見つかった。AP通信によると、警察はホフマンさんの腕に注射器が刺さっていたことを明かしており、薬物の過剰摂取が疑われているという。

 ニューヨーク・タイムズが伝えた捜査関係者の話によると、現場にはヘロインとみられる粉末が入った包みが残されていた。連絡が取れないことを心配した友人が自宅を訪ねて発見した。

  遺族は「私達は愛するフィルを失って悲しみに打ちひしがれております。また皆様からの愛情とサポートに心から感謝しています。フィルの冥福をお祈り下さい」というメッセージを発表した。

 ホフマンさんは1967年、ニューヨーク州生まれ。92年の映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」で注目され、「ブギーナイツ」「マグノリア」などで個性派俳優としての地位を確立した。2005年の「カポーティ」では作家のトルーマン・カポーティ役を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞。宗教団体のカリスマ指導者を演じた12年の「ザ・マスター」では、ベネチア国際映画祭最優秀男優賞に輝いている。

 「25時」で一緒に仕事をしたスパイク・リー監督は「ちくしょう…偉大なアーシストを失った」とツイッターでつぶやき、俳優のケビン・コスナーはNFLスーパーボウル前の記者会見で「彼は、自分が一緒に仕事をした中でも最も才能のある俳優の一人だ。常にインスピレーションを与えてくれて、支えとなってくれた友人だった。とても悲しい」と語った。

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