ローザンヌ国際バレエ 日本人が1、2位独占!6位は「狩人」Jr

[ 2014年2月3日 05:30 ]

第42回ローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した二山治雄さん

 若手バレエダンサーの登竜門として知られる「第42回ローザンヌ国際バレエコンクール」の最終選考が1日(日本時間2日)、スイス・ローザンヌで行われ、日本人が1位と2位になった。しかも、入賞者の半数を日本人が占める快挙。バレエはソチ五輪スキー女子ジャンプ代表の高梨沙羅(17)が幼少期に習っていたことで話題になっており、日本人初の“金銀”独占でさらに関心を集めそうだ。

 バレエは高梨のほか、フィギュアスケート女子代表の浅田真央(23)も10年間習い、そこで鍛えられた体幹の強さが2人のジャンプにつながっていると注目されている。日本時間の7日に開幕するソチ五輪を前に、沙羅&真央の“ダブル金メダル”を期待させる吉報は、雪深いスイスから届いた。

 優勝したのは長野県松本市の松本第一高校2年の二山治雄さん(17)。日本人の優勝は2012年以来2年ぶりで、日本人男性としては89年に優勝にあたる金賞を受賞した熊川哲也(41)以来の快挙だ。

 二山さんは「とてもうれしくて、何を言ったら良いか分からない」と喜びのあまり、ぼうぜんとした表情。共同電によると、自身の演技について「細かいところで失敗し、少し悔いが残る部分もあるが、気持ち良く楽しく踊れた」と振り返った。

 2位には横浜市の高校1年、前田紗江さん(15)が輝いた。日本人が1、2位を独占すると、興奮した観客から大きな拍手が起き、前田さんは「入賞したと分かった時、現実かどうかさえ分からなかった」と驚いた様子。6位にもモナコ在住の加藤三希央さん(18)が入り、入賞者6人のうち半数の3人を日本人が占める快挙となった。加藤さんの父親は、「あずさ2号」で知られる兄弟デュオ「狩人」の兄、加藤久仁彦(57)。

 同コンクールは15~18歳だけが参加でき、熊川のほか、世界的に活躍するバレリーナの吉田都(48)らを輩出している。42回目の今回は世界15カ国から73人が参加。20人が最終選考に残り、それぞれクラシックとコンテンポラリー(現代)の作品を競った。

 入賞者は世界の名門バレエ学校に1年間の入学が認められるほか、留学中の生活費支援として1万6000スイスフラン(約180万円)がそれぞれ贈られる。二山さんは米サンフランシスコのバレエ学校への入校を希望しており「楽しんでもらえるダンサーになりたい」と話した。

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