俳優・演出家の高橋昌也さん死去 83歳

[ 2014年1月22日 13:27 ]

映画「透光の樹」の完成披露試写会で舞台あいさつを行った高橋昌也さん(2004年6月)

 数々のテレビドラマや映画に出演し、演出家としても知られた俳優の高橋昌也(たかはし・まさや)さんが16日午後5時55分、呼吸不全のため山梨県内の病院で亡くなったことが22日、分かった。83歳。東京都出身。葬儀・告別式は家族葬で行った。喪主は妻ちあきさん。

 高橋さんは年末年始、自宅で元気に過ごしていたが、呼吸器系の加療のため病院に行ったところ容体が急変した。

 1954年、劇団新人会設立に参加。演劇界若手のホープとして注目された。56年、劇団四季に参加した後、61年、文学座に入団したが、63年、岸田今日子らとともに文学座を脱退した。

 75年、劇団雲の分裂により演劇集団円に参加し、演出家としても活躍。別役実作品を一手に手掛けた。87年、円を退団して銀座セゾン劇場の芸術総監督に就任し、99年の閉館まで務めた。黒柳徹子(80)の海外コメディーシリーズの演出も担当した。

 58年、女優の加藤治子(91)と結婚したが、73年に離婚。74年、当時赤坂と軽井沢で著名だった鶏料理店のオーナー兼女将と再婚したが、99年に離婚。同年には38歳年下の女性と再々婚した。

 2000年、休業していた俳優業を再開。近年は映画「透光の樹」「R100」などで存在感を発揮。昨年5月には肺炎のため、黒柳徹子との2人芝居の舞台「ステラとジョーイ」を降板した。

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2014年1月22日のニュース