濱田ここね 史上最年少9歳でスポニチグランプリ新人賞

[ 2014年1月21日 05:30 ]

史上最年少となる9歳で新人賞を授賞した濱田ここね。輝かしい未来へジャンプ!!

 2013年(第68回)毎日映画コンクールの各賞が20日、決定した。将来性を感じさせる若手に贈られるスポニチグランプリ新人賞には「おしん」の濱田ここね(9)と「箱入り息子の恋」の星野源(32)が選出された。濱田は史上最年少での受賞。表彰式は2月13日、川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールで行われる。

 9歳の濱田は新人賞の最年少記録を4歳更新。これまでは93年「お引越し」の田畑智子(33)の13歳だった。

 愛らしいトレーナーとスカート姿で臨んだインタビューでは「うれし過ぎて言葉が出ないくらいです」と、ちょっぴり緊張気味に喜びを表現。最年少受賞について感想を聞くと「お父さんから“凄すぎるわ~。賞を大事にしなさい”と言われました」とはにかんだ。

 宮崎県出身の小学4年生。約2500人の応募者の中からオーディションで選ばれた。映画出演は初めてだったが、山形弁も見事にこなして大役を演じ切った。

 「(冨樫森)監督は厳しかったです。“集中してない!”とか“ちゃんとしろ!”とかすっごく叱られました」

 山形県内で行われた撮影は52日間。役に成り切るため、両親との電話も手紙も禁止された。「家に帰りたくて何度も泣きました。でも、お母さんと“人の前では泣かない”と約束していたのでトイレで泣いてました」と秘話も明かした。心の支えになったのは、厳しい仕打ちを受けながらも前向きに生きるおしんの姿。「2年間も親と離れて暮らしてた。私はまだまだ、ちゃんと我慢しなきゃと思った」とプロ根性には脱帽だ。

 着物にゲタの「おしんスタイル」がおなじみになったが、素顔は流行に敏感な現代っ子。ラジオパーソナリティーやミュージシャンとして活躍する父親の影響で音楽が大好きと話し、お気に入りのアーティストには韓国ダンスボーカルユニット「BIG BANG」や米歌手レディー・ガガ(27)、マライア・キャリー(43)らの名前を挙げた。

 芸能活動を本格化させるため、年明けから東京に引っ越してきた。「病気や飢えで苦しんでいる人たちを救うような仕事をして、ミュージカルにも出たい」と夢は膨らむばかり。おしんを地でいく頑張りで過酷な撮影を乗り切った9歳。その未来は無限の可能性に満ちている。

 ◆濱田 ここね(はまだ・ここね)2004年(平16)3月31日、宮崎県生まれ。3歳から芸能活動を始め、地元CMに出演。舞台「赤毛のアン」、映画「タイガーマスク」に出演。「おしん」では「山路ふみ子映画賞」新人女優賞も受賞。

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