「風立ちぬ」米アカデミー賞候補に!長編アニメ8年ぶり

[ 2014年1月17日 05:30 ]

「風立ちぬ」の宮崎駿監督

 米映画芸術科学アカデミーは16日、第86回アカデミー賞の候補を発表、長編アニメ賞に、昨年9月、高齢を理由に長編アニメ製作から引退を表明した宮崎駿監督(73)の「風立ちぬ」がノミネートされた。発表・授賞式は3月2日(日本時間3日)。

 長編アニメ賞で日本作品が候補になるのは2006年の「ハウルの動く城」以来。宮崎監督は03年に「千と千尋の神隠し」で同賞を獲得している。今回は「アナと雪の女王」など4作品と栄冠を競う。

 「風立ちぬ」は、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)設計者の堀越二郎をモデルにしたフィクション。日本では興収120億円の大ヒット作品となった。宮崎監督は「私の引退作品“風立ちぬ”がノミネートされたことを大変光栄に思います」とコメント。作品に携わったスタッフ全員にとって非常に名誉なこととした上で「アカデミー会員の方々と、成功に導いてくれた全ての人たちに心から感謝します。アメリカの多くの人たちがこの作品を見てくださればうれしいです」と話した。

 また、長編ドキュメンタリー賞では、ニューヨーク在住の前衛芸術家、篠原有司男さん(81)夫婦を描いた「キューティー&ボクサー」(ザッカリー・ハインザーリング監督)が候補入り。短編アニメ賞には森田修平監督(35)の「九十九」がノミネートされた。

 作品賞候補となった9本のうち「アメリカン・ハッスル」と「ゼロ・グラビティ」が最多の10部門、「それでも夜は明ける」が9部門で、それぞれノミネートされた。

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2014年1月17日のニュース