松本隆さん 大瀧さんに別れのツイート「ほんものの十二月の旅人に」

[ 2014年1月4日 17:16 ]

写真は1985年「はっぴいえんど」再結成時のもので、大瀧さんの隣は(左から)松本隆、細野晴臣、鈴木茂

 昨年12月30日に解離性動脈瘤(りゅう)のため65歳で急死した歌手大瀧詠一(おおたき・えいいち=本名大瀧榮一)さんの盟友で作詞家の松本隆さん(64)が4日、自身のツイッターを通じ、大瀧さんに最後の別れの言葉を初めてつづっている。

 松本さんは細野晴臣(66)鈴木茂(62)の4人で結成した「はっぴいえんど」の元ドラマー。

 松本さんは「今日、ほんものの十二月の旅人になってしまった君を見送ってきました。 ぼくと細野さんと茂の三人で棺を支えて。 持ち方が緩いとか甘いなとか、ニヤッとしながら叱らないでください」と哀悼のツイート。松本隆作詞、大瀧詠一作曲で歌手の太田裕美が歌ったヒット曲「さらばシベリア鉄道」の歌詞の1フレーズ「十二月の旅人…」と口ずさむかのようにつぶやいて偲んだ。

 続けて「眠るような顔のそばに花を置きながら、 ぼくの言葉と君の旋律は、こうして毛細血管でつながってると思いました。 だから片方が肉体を失えば、残された方は心臓を素手でもぎ取られた気がします」「北へ還る十二月の旅人よ。ぼくらが灰になって消滅しても、残した作品たちは永遠に不死だね。 なぜ謎のように「十二月」という単語が詩の中にでてくるのか、やっとわかったよ。 苦く美しい青春をありがとう」と詩人らしい弔辞をつづっている。

 大瀧さんの葬儀は近親者のみの日程非公表の家族葬で行うと発表されていたが、4日に東京都瑞穂町の自宅近くにある葬儀所で営まれた。所属レコード会社は3月までに「お別れの会」を検討している。

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