人気医療ドラマ「医龍4」「バチスタ4」が1月クールで対決

[ 2014年1月1日 12:28 ]

「医龍4」で主演する坂口憲二(左)と「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」で主演する伊藤淳史

 この1月、ともにシリーズ4作目となる人気医療ドラマがそろって復活する。坂口憲二(37)が主演を務める「医龍4」(1月9日スタート、木曜後10・00)、伊藤淳史(29)が主演を務める「チーム・バチスタ4 螺鈿(らでん)迷宮」(1月7日スタート、火曜後10・00)がそれだ。

 先にスタートするのは「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」。海堂尊氏の単行本と文庫を合わせた発行部数が120万部を記録したベストセラー小説「螺鈿迷宮」のドラマ化。海堂氏原作の連続ドラマ「チーム・バチスタの栄光」(08年、最高16・5%)、「ジェネラル・ルージュの凱旋」(10年、最高16・0%)、「アリアドネの弾丸」(11年、最高15・4%)に続く第4弾で、伊藤演じる人の良い心療内科医と仲村トオル(48)演じる厚生労働省の変人官僚の名コンビが今回も医療現場の問題に挑んでいく。

 今シリーズでは終末期医療を主とした地方病院を営む一族の謎に迫る。2人に立ちはだかる強敵の院長に柳葉敏郎(52)が扮する。そのほか、新メンバーとして栗山千明(28)と水野美紀(39)が姉妹医師役で加わる。

 2年半ぶりの名コンビ復活となる2人だが、「面白いやりとりもしっかり描いていきたい」(伊藤)、「放送は冬ですが、内容が熱くて(視聴者の)部屋の温度が上がるぐらいの作品にしたい」(仲村)とともに気合い十分だ。ドラマ終了後の3月29日には映画「チーム・バチスタFAINAL ケルベロスの肖像」 の公開が決まっており、この映画でシリーズ完結も決まっている。

 一方の「医龍」は3年ぶりの復活だ。坂口は今回も天才心臓外科医・朝田龍太郎を演じる。第1期(06年)は最高17・2%(最終回)、第2期(07年)は最高21・0%、第3期(10年)は最高16・4%を獲得したヒットシリーズだ。今回は「世界か日本か?」をテーマに、ゆがみ始めた医療の現場で、理想の病院を作るために朝田率いる「チームドラゴン」が理想の病院を目指して再結集することになる。

 3年ぶりの続編について、同局の長部聡介プロデューサーは「シーズン3が終わった時、もう『医龍』はやれないと思っていました。膨大なリサーチと綿密な取材でやり得るテーマはすべてやり尽くした、と」と語った。坂口も「この話を聞いてビックリ。3年前のパート3でひと区切りがついたと思っていた」という。

 それから3年。長部プロデューサーは「3年たった今、日本の医療は世界進出という劇的な局面を迎え、大きく変わろうとしています。この時代であれば新たな『医龍』が作れるという確信がわきました」と復活の理由を説明。「『医龍』でしか見られない壮大なスケールとエキサイティングなストーリーをお約束します」と出来栄えに胸を張る。坂口も「初心に帰って最強のチームを作り、この3年間待っていてくれた皆さんのためにも最高のオペをお見せできれば」と抱負。

 共演は稲森いずみ(41)小池徹平(27)阿部サダヲ(43)佐々木蔵之介(45)夏木マリ(61)と、おなじみのメンバー。新キャストとして主人公の恩師役で平幹二朗(79)が加わる。

 両作には、ともに心臓外科の拡張型心筋症に対する手術術式“バチスタ”を題材にしてシリーズをスタートさせたという経緯がある。その2作が同じクールでともにシリーズ第4弾として放送されるというのもある種の因縁を感じる。最高の技術を背景に、理想の医療を追究する「医龍」シリーズの世界と、医療にまつわる謎を解明していく「チーム・バチスタ」シリーズの世界とでは同じ医療の世界といっても対照的。視聴率のみならず、両作の展開に注目していきたい。(視聴率はすべて関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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