泉谷 紅白リハで緊張ドラマーに「ここはテレ東と思え」

[ 2013年12月30日 05:30 ]

紅白リハーサルに臨んだ泉谷しげるだったが、不機嫌な様子でステージを後にする

 31日の「第64回NHK紅白歌合戦」(後7・15~11・45)に向けたリハーサルが29日、東京・渋谷のNHKホールで始まった。初出場の泉谷しげる(65)は音合わせの最中、緊張し過ぎのバンドメンバーにブチ切れ、“フォーク界の暴れん坊”らしく吠えまくった。

【出場歌手・曲目(曲順)】

 ハプニングは名曲「春夏秋冬2014」の音合わせ中だった。泉谷のアカペラ部分でドラムスが誤って演奏を続けてしまったため、「やるんじゃねえ、バカ!」と一喝。最後まで歌いきったが、さらにドラムスに向かって「バカヤロー」と怒鳴り、「やめた、もう」とぶち切れてステージを立ち去った。

 約10分後、カメラリハーサルのために再び登壇すると「めんどくせえな」と悪態をついた。演奏にミスはなく曲を終えたが再び舞台を後にする際は不機嫌そうにギターをスタッフに投げ渡した。

 その後の会見では一転して笑顔を見せるも、リハーサルについて「何回もやらせやがる。1回で決めろバカヤロー」と吠えた。ドラムスは泉谷のバンドメンバー。本来はレコーディング時に参加しており、ステージでの生演奏は初めてだった。

 泉谷は「NHKだからって(緊張して)あがってる。ここはテレ東(テレビ東京)だと思えって言っておいた」と“泉谷節”をさく裂。ドラムスの男性は終了後、肩を落としてホールを後にした。

 歌手生活42年で紅白初出場。ドタキャンはないかと聞かれると「わかんないですよ」と話し、「こんなわがままなオヤジを出していいのか。えらいやつを呼んじゃったなと思わせたい」とニヤリ。大みそか恒例の家族とのすき焼きパーティーには参加できず、「帰ったら肉はないと思うし。その怒りをぶつけたい」と“大暴れ”を宣言した。

 来年の抱負は「(紅白出場で)一時的な人気もあるだろうが、そんなことに溺れず、5000万円を受け取らない男になりたい。誘惑に勝つ人間になりたい」と、徳洲会グループから5000万円を受け取った問題で東京都知事を辞職した猪瀬直樹氏をネタに言いたい放題。

 一方、東日本大震災の被災地支援に力を入れており、「テレビの向こう側で寒い思いをしている東北の人たちにガンを飛ばしますよ」と気合を込め、熱く、やさしい一面も健在だった。

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