たけし 都知事候補に急浮上「オレやろうかなと真剣に話していた」

[ 2013年12月21日 06:33 ]

 自民党東京都連は20日の幹部会で、辞職を表明した猪瀬直樹都知事の後継候補について来年1月上旬までに決定する方針を確認した。候補に取り沙汰されていた下村博文文部科学相が不出馬を明言し、橋本聖子参院議員も立候補しないことを伝えた。これにより候補者は、舛添要一元厚生労働相と丸川珠代参院議員に絞られてきた中、スポニチ本紙の取材では「世界の北野」ことビートたけし(66)の名前が永田町で急浮上している。

 出馬が注目されていた下村氏は、自民党東京都連の幹部会に出席し「出馬の意思はない」と明らかにした。ほかにも橋本氏が、来年2月のソチ冬季五輪の日本選手団団長に専念するため立候補しない意向だということも報告され、幹部会は両氏を除いて選考を進めることを確認。1月23日告示、2月9日投開票の日程を念頭に人選を進める。

 今後の候補者選びについて、政治評論家の浅川博忠氏は、男性なら舛添氏、女性なら丸川氏とみている。舛添氏は自民所属だった2010年、反党行為で除名処分を受けているが「知名度があり、大臣経験者。役人を束ねることができる」と指摘。丸川氏については「若くてクリーン。安倍さんの直系でもあり、官邸から強い要請があれば断れない」と話した。

 候補者はこの2人に一気に絞られてきた感があるが、スポニチの取材では“大物中の大物”のビートたけしの名前が急浮上している。永田町関係者によると「10日ほど前、周囲に“オレやろうかな”とかなり真剣に話していた」という。出馬が取り沙汰されている“弟子”の東国原英夫氏に「都知事選には出るな」と指示したとの情報があり、これも「自ら出馬する可能性があるからでは」との臆測が出てきている。

 たけしは政府の「アジア文化交流懇談会」のメンバーで、安倍首相と直接意見交換をしている立場。最近はテレビで、東京五輪の開会式などの演出について具体的なプランを言うなど、五輪への並々ならぬ意欲を示している。

 浅川氏も、たけしが出馬に意欲的という話を「聞いたことがある」と言い「舛添、丸川両氏に断られた場合に、自民党がたけしさんにのる可能性はある」と指摘。「政治は素人だが、抜群の知名度。浮動票の受け皿には十分」とした。ただ、所属するオフィス北野は「そういう話(出馬)はまったくありません」と話している。

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2013年12月21日のニュース