「八重の桜」平均視聴率は14・6% 大河史上4番目の低さ

[ 2013年12月16日 10:10 ]

9月、「八重の桜」の撮影が終了し、花束を手に涙を流す綾瀬はるか

 綾瀬はるか(28)主演の2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」(日曜後8・00)の最終回が15日に放送され、平均視聴率が16・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが16日、分かった。

 初回21・4%でスタートし、第5話までは18%を超えていたが、第6話で一気に15%台に落ち、第10話では12・6%と初めて15%を割り込んだ。その後、第14話からは11~16%台を上下。裏番組で放送されたプロ野球・日本シリーズの影響もあり、第44話で10・0%と最低を記録。その後はやや戻し、12~13%台で推移し、最終回で前回より4ポイントUPした。

 全50話の平均は14・6%。大河ドラマ第52作目だったが、「平清盛」(2012年)の12・0%、「花の乱」(1994年)の14・1%、「竜馬がゆく」(1968年)14・5%に続く、過去4番目の低さとなった。関西地区は13・7%、ドラマの前半の舞台となった福島地区は23・2%の高視聴率を記録した。

 会津藩(現在の福島県)の出身で、戊辰(ぼしん)戦争では銃を持って戦い、“幕末のジャンヌダルク”と呼ばれ、のちに同志社大学を創設した新島襄の妻となる山本八重(1845~1932)の波乱に満ちた生涯を描く物語。時代の変化にも臆することなく、激動の幕末を勇ましくしなやかに生き抜いた八重を大河ドラマ初出演の綾瀬が演じた。東日本大震災を受け、被災地の復興を支援するドラマとして企画されたもので、幕末史はこれまで表立って語られなかった敗者から見た維新の物語として描かれている。

 綾瀬のほかに、八重の兄で、襄と八重のキューピットとなる山本覚馬を演じる西島秀俊(42)、八重の1人目の夫・川崎尚之助を演じる長谷川博己(36)、新島役のオダギリジョー(36)をはじめ、及川光博(43)、高嶋政宏(47)、生瀬勝久(52)、綾野剛(31)、玉山鉄二(33)ら豪華な面々が出演。

 「いつの日も花は咲く」と題された最終回は、1894年、八重は篤志従軍看護婦として広島陸軍予備病院で日清戦争の負傷兵たちを看護していた。院内ではコレラや赤痢などが発生し危険な状況の中、八重は感染にひるむことなく勇敢に看護に従事、若い看護婦たちを見事に統率する。そして、1896年、母・佐久(風吹ジュン・61)がこの世を去った。その年、広島での看護の功績が称えられ、皇族以外の女性では初となる宝冠章を受賞。しかし、戦いのない世を願う八重は晴れない気持ちを抱いたまま故郷・会津へと帰郷。そこで、八重は思いがけない人物と再会し…という展開だった。

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2013年12月16日のニュース