NOKKO 7歳長女が“CDデビュー” 新アルバムでコーラス

[ 2013年12月9日 07:07 ]

熱海の自宅にあるスタジオをスポニチ本紙に公開したNOKKOと保土田剛氏。夫婦仲良く、穏やかな笑顔が印象的

 80年代にロックバンド「レベッカ」で活躍した女性シンガーのNOKKO(50)が、新アルバム「もうすぐクリスマス」を発売した。夫で世界的なサウンドエンジニアの保土田剛さん(53)と一緒に制作。7年前に静岡県熱海市に構えた自宅のスタジオでレコーディング。バックコーラスで小学1年生の長女(7)が参加し“CDデビュー”した。

 91年のレベッカ解散後、米ニューヨークなどでの生活を経て02年に保土田さんと結婚。釣り好きの夫に連れられて知った伊豆の海や山、そこに住む人々に魅了され、06年に熱海に移住した。その後は、米歌手マドンナ(55)の作品などで米グラミー賞を2度獲得しているサウンドエンジニアの夫を支え、子を持つ母親として生きてきた。

 「子育てに忙しいと、迷いが無くなる。そして周りにはたくさんの自然。素直な自分で、いつも自然体でいられるようになった」という。そして先月8日、約14年ぶりのオリジナルアルバム「THE NOKKO STORY」を発売。今の心情を投影した作品に「歌手として、違う段階のキャリアに入ることができた」と強調する。

 そんな充実した日々の中で制作したのがクリスマスアルバム。「きよしこのよる」をはじめ、山下達郎「クリスマス・イブ」、桑田佳祐「白い恋人達」などのカバー曲を収録。

 「私に声が似ている」という長女がコーラス参加したのは、ジョン・レノン「HAPPY XMAS」のカバー。去年のクリスマスパーティーで録音した子供たちの声を“ガヤ”として入れた曲もある。「本来、音楽は生活と密接な関係にあります。特に今回はクリスマスアルバム。そういったにおいを入れるには、子供の声は一番」と保土田さんは言う。

 ハウスミュージックの先駆者である夫と、都会的なロックで若者を魅了した妻が行き着いたのは、生活に密着した音楽の在り方と、自然との共生だ。「でもね、クリスマス・イブの歌入れをしたのが夏で。セミの声が凄かったの。♪きっと君は来ない~って歌っていたら、セミの声がシャンシャンシャーンって。これには参っちゃいましたね」。うれしそうに笑うNOKKOの表情は、どこまでも穏やかだった。

 ◆NOKKO(のっこ)1963年(昭38)11月4日、埼玉県生まれ。84年に「レベッカ」のボーカルとしてデビュー。翌85年にシングル「フレンズ」が大ヒット。同年発売のアルバムがミリオンセラーに。その後も「ラズベリー・ドリーム」「MOON」などヒット曲を連発。91年解散。00年に再結成している。02年に保土田さんと結婚し、翌年にユニット「NOKKO&GO」を結成。

 ◆保土田 剛(ほとだ・ごう)1960年(昭35)10月21日、東京都生まれ。幼少期を米国で過ごし、79年シカゴで活動を開始。91年にマドンナと出会い、シングル「VOGUE」などを手掛け、アルバム「エロティカ」で日本人エンジニアで初のグラミー賞を獲得。同賞はチャカ・カーン「ウーマン・アイ・アム」でも受賞。宇多田ヒカルのアルバム「First Love」も手掛けた。

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