桂文枝 7年ぶり古典…松喬さんにささげる「住吉詣り」

[ 2013年11月20日 09:35 ]

「住吉詣り」を披露する桂文枝

 落語家の桂文枝(70)が19日、大阪・天満天神繁昌亭で落語会を開き、ことし7月30日に肝臓がんのため死去した笑福亭松喬さん(享年62)にささげる「住吉詣り」で、7年ぶりに古典落語を披露した。

 「住吉詣り」は、古典落語「箒(ほうき)屋娘」を文枝が改作し、松喬さんが脚色を加え、ことし1月に住吉大社で奉納落語として演じた一作。文枝はこの日、風邪のため点滴を打っての出演ながら本編だけで約40分、枕も含めると1時間の熱演を繰り広げた。「古典はつくづく難しいと思った。松喬さんは病気の身で、痛みに耐えてよくぞやられた」と称賛。「上方に笑福亭松喬という落語家がいたことをお忘れなく」と客席に呼びかけた。

 終演後には、「松喬さんの“難しいでっしゃろ?”とニコッと笑う顔が思い浮かぶ。何とか喜んでもらえたのでは」と、しみじみ語っていた。

続きを表示

2013年11月20日のニュース