消防士が職業隠しテレ東情報番組出演 東京消防庁、処分を検討

[ 2013年11月19日 00:01 ]

 東京消防庁の20代の男性消防士が職業を隠してテレビの情報番組に出演していたことが18日、分かった。出演料は受け取っていなかったが、職業を「フリーター」としていた。東京消防庁は「消防士の身分を隠して番組に出たのは信用失墜行為に当たる可能性がある」として処分を検討している。

 同庁によると、消防士が出演したのはテレビ東京の「TOKYOマヨカラ!」という情報番組で、東京都の提供。若者が社会問題や身近な事柄について議論したり、体験したりする。

 9月12日の放送で、収録時に東京消防庁から講師を招いて自動体外式除細動器(AED)の使い方などを若者が体験、消防士も一般の出演者として心臓マッサージの練習に加わった。放送直前に東京消防庁での内部通報で発覚し、連絡を受けたテレビ東京が消防士の出ている場面を差し替えて放送した。

 番組には毎回、事前に登録した若者がメンバーとして出演。出演料はなく、都の担当者によると、消防士は過去に複数回出ていたという。

 同庁は、番組への出演回数や出演に至った経緯について職員から事情を聴いている。

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2013年11月19日のニュース