妹分・石川さゆりが涙の弔辞…島倉さん「生涯歌い手、全うした」

[ 2013年11月14日 13:46 ]

島倉千代子さんの出棺時に流れた「人生いろいろ」を泣きながら口ずさむ石川さゆり(左)と水前寺清子

 「人生いろいろ」「東京だョおっ母さん」などのヒット曲で知られ、肝臓がんのため8日に75歳で死去した歌手の島倉千代子さんの葬儀・告別式が14日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、歌手の石川さゆり(55)が弔辞を読んだ。

 「島倉さんのしっかりしろという声が聞こえるようです。頑張ります」と臨んだが、涙は抑えられなかった。

 小学1年生の時、熊本で島倉さんのステージを見て歌手を志した。デビュー時のレコード会社の後輩で、妹のようにかわいがられた。「初めて紅白歌合戦に出場した時も、エンディングの『蛍の光』を歌う時、横で手を握って『来年もここで歌うんだよ』と言ってくださいました。それは私の大きな励みになりました」と思い出を語った。

 やさしくも、時に厳しかった島倉さん。一緒の仕事の時、石川が予定より2時間早く仕事場に入ると、島倉さんは既に支度を終えており「驚いてしまいました」と振り返った。

 「生涯、歌い手としてあることは言葉で言うほどたやすいことではないと思います。でも島倉さんは生涯を歌い手として見事なまでに全うされました。歌への情熱、表現者としての夢をどんな時も決して失ってはならないこと、私たち後輩へ強く示されたのだと、あらためて思いました。これからも私たち後輩を空高くから見守っていてください」と涙ながらに語った。

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