島倉千代子さん 「最後の1曲」は憧れひばりさん名曲だった…

[ 2013年11月9日 08:30 ]

島倉千代子さん

 「人生いろいろ」「東京だョおっ母さん」などのヒット曲で知られる歌手、島倉千代子さんが8日午後0時30分、肝臓がんのため都内の病院で死去した。女性マネジャーと知人が見守る中、眠るように息を引き取ったという。

 島倉さんは同学年の美空ひばりさんに憧れて芸能界入りした。ひばりさんが所属していたレコード会社のコンクールに出場し優勝。専属契約にこぎつけ、55年のデビュー曲「この世の花」が大ヒット。ひばりさんを実姉のように慕い、「おねえさん」「お千代」と呼び合った。

 島倉さんの最後のステージは今年6月21日、入院先から向かった宮崎県延岡市で開かれた競演コンサート。島倉さんは「最後の1曲」と言うと、ギター1本の伴奏でひばりさんの「越後獅子の唄」を歌った。歌手を目指すきっかけとなった曲。競演した黛ジュン(65)によると「体調が良くなかったのに、最後まで全力で歌っていた」という。関係者は「お千代さんにとって、めったに歌うことのない大切な一曲。そんな原点の歌で、歌手人生の最期を終えるなんて」と声を震わせた。

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2013年11月9日のニュース