勘九郎・七乃助・七緒八くん 勘三郎さんにささぐ3人共演

[ 2013年10月28日 06:00 ]

イベントの最後に舞踏を披露する(前列左から)中村七之助、波野七緒八、中村勘九郎

 昨年12月に亡くなった歌舞伎俳優中村勘三郎さん(享年57)をしのぶ「一周忌メモリアルイベント」が27日夜、東京・築地本願寺で開かれた。敷地内の屋外に特設ステージを設け、3300人を前に、勘三郎さんと親しかった笑福亭鶴瓶(61)や演出家の野田秀樹氏(57)らが思い出話に花を咲かせた。

 約2時間にわたる催しの最後には、長男の勘九郎(31)と次男の七之助(30)と、勘九郎の長男の七緒八くん(2)が3人で初めて舞踊を披露。演目は「偲草鶴競猿若舞(しのびくさつるくらべさるわかまい)」で、七緒八くんは大観衆を前にたじろぐことなく、見得(みえ)を切ってみせたりした。この日一番の歓声があがり、勘九郎は「これからも父の魂を継いで中村屋一門、精進します」と決意を新たにした。

 77年に音楽劇「若きハイデルベルヒ」で共演した大竹しのぶ(56)は同劇の劇中歌「愛の朝」など2曲を、生前の勘三郎さんの歌声に合わせて36年ぶりに“デュエット”した。涙ながらに聞き入る人も多くみられ、大竹は「みんな、あなたのことを忘れずにいますよ」と、夜空に話しかけた。

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2013年10月28日のニュース