桜塚やっくん 政界進出の夢あった「横浜市議選に立候補すると…」

[ 2013年10月7日 06:00 ]

事故で死亡した桜塚やっくんさん

 交通事故による心臓破裂で亡くなった女装キャラ「スケバン恐子」で知られたお笑いタレントで俳優の桜塚やっくん(享年37=本名・斎藤恭央)さんの突然の訃報から一夜明けた6日、人気者になった日本テレビ系「エンタの神様」の共演者ら多くの芸人仲間がコメントし、哀悼の意を表した。

 桜塚さんの遺体は7日未明、横浜市内の実家に戻った。

 桜塚さんは生前“政治家転身”の夢を、友人であるお笑い芸人のアントキの猪木(40)に語っていた。

 アントキは6日朝、「突然の訃報」と題し自身のブログを更新。桜塚さんとはひんぱんに連絡を取り、夢を語り合う仲だったことを明かし、「政治に興味があるようで、次の横浜市議選に立候補すると目を輝かせていました。これからの人生は自分のためではなく、人のために何かしたいと思いが強くなってきたと語っていました」と出身地への恩返しを誓っていたという。

 同じくお笑い芸人の芋洗坂係長(45)は先月、桜坂さんと所属バンド「美女♂menZ」のパリ公演直前に会ったといい、スポニチ本紙の取材に「バンドが上海や台湾、ヨーロッパにも招かれ“世界に呼ばれ始めてるんだよ”と喜んでいました」と海外で飛躍する夢を膨らませていたことを吐露。エンタ出演当初から仲良くしていたこともあり、落胆も大きいが「人に優しかった彼の思いを継いでいきたい」と話した。

 ほかの「エンタ芸人」たちも哀悼の意を表した。この日、都内で行われた会見の場で陣内智則(39)は「芸人としては、真面目な人。バンドもやったり、絵も上手で幅広い才能があった。もったいない。残念です」とコメント。ブログやツイッターなどでは、サンドウィッチマンの伊達みきお(39)が「やっくんの人気、ホントに凄かった。俺ら、やっくんの前座みたいな感覚だった」、コウメ太夫(41)は「いつも前向きで実行力のあるやっくんを見習ってたよ」と人柄をしのんだ。

 スケバン恐子として人気者となる一方、桜塚さんは10年7月、女子大生に乱暴したとして準強姦(かん)容疑で書類送検された後は、大手事務所から独立し個人事務所を設立。仕事は大幅に減ったものの、本紙記者にも「桜塚やっくんです。ライブがあるので、ぜひ来ていただけませんか?」と丁寧に電話をかけるなど、自ら営業活動をしていたことも。関係者によると、素人のパーティーでの仕事も積極的に受けており、地道ながら一歩一歩活動を続けていた。

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