短髪にヒゲ…おしんの父で新境地 稲垣吾郎「自分じゃないみたい」

[ 2013年9月24日 19:33 ]

映画「おしん」完成披露会見に出席した濱田ここね

 10月12日に公開される映画「おしん」完成披露会見が24日、都内のホテルで行われ、主人公のおしんを演じた濱田ここね(9)をはじめ、上戸彩(28)、「SMAP」の稲垣吾郎(39)、泉ピン子(66)、小林綾子(41)らが出席した。

 「おしん」は1983年4月からNHKで1年間放送され、歴代最高の視聴率62・9%(全話平均視聴率52・6%)を記録し、社会現象を巻き起こした連続テレビ小説。今回、30年ぶりに銀幕で復活する。ドラマ版は貧困に負けずたくましく生きる女性の一代記となっているが、映画はドラマでも人気の高かったおしんの少女時代に絞った展開となる。

 約2500人からオーディションで選ばれたおしん役の濱田は、気温マイナス10度まで下がる52日間の極寒の山形ロケに挑んだ。濱田は「よく頑張ったね。辛かったでしょ?という言葉をいただくんですが、(現場では)上戸さんがとても優しくしてくれた。(映画の完成は)とてもうれしくて、ぜひ皆さんに見ていただきたいです」とニッコリ。

 映画には、ドラマ版で母子を演じた泉と小林も奉公先の米問屋「加賀屋」の大奥様役と若奥様役でそれぞれ出演。30年前におしんを演じた小林は「30年経って、自分がやっていたおしん、ここねちゃんに会えたこと(に感動した)。ここねちゃんは本当に頑張ってた。新しく生まれ変わった新生おしんを映画でお楽しみください」。泉も「(ここねちゃんの)ドキュメンタリーみたいですから。頑張ってます」と太鼓判を押した。

 おしんの母・ふじを演じた上戸は「プレッシャーはまだあります。ふじ役をやって良かったなと思えるのは、きっと皆さんが映画を見てくださることだと思う」と完成した今でもまだまだ大役に緊張気味。ドラマでは泉が演じた役だが、「昔のピン子さんの演じたふじとまた違って感動したと言ってくださる方が多くて、他の作品をやっている時に褒められるより、今回は何倍もうれしい」とすでに届いている称賛の声に素直に喜んだ。

 ドラマで伊東四朗(76)が演じたおしんの父・作造を演じた稲垣は「30年前の伊東四郎さんから吾郎さんに引き継がせていただきました。不器用な愛情表現しかできない父親役をやるのは初めてだったので、すごく勉強になった」とあいさつ。普段の稲垣とは違う、短髪に無精ひげという風貌で演じているが、「芸能界に入ってから前髪がない自分はいなかったので、自分じゃないみたいな感じ。トレードマークの髪形がないことで、役に引っ張られて、役になりきることができました」と笑わせつつも、仕上がりに自信を見せていた。

 会見には、井頭愛海(13)、ガッツ石松(64)、満島真之介(24)も出席。原作の橋田壽賀子氏(88)は腰痛のため、会見を急きょ欠席した。

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