北村総一朗 前立腺がん「笑顔でお目にかかる日を胸に治療に専念」

[ 2013年9月21日 06:00 ]

 「踊る大捜査線」シリーズの神田署長役などで知られる俳優の北村総一朗(77)が前立腺がんを患っていることが20日、分かった。

 所属する劇団昴が発表した。早期の前立腺全摘出手術が必要で、出演予定だった舞台「本当のことを言ってください。」(10月19~27日、東京・赤坂レッドシアター)を降板する。

 関係者によると8月初めに体に違和感を感じ、都内の病院で同中旬に前立腺ポリープ内視鏡手術を受けた。今月18日に出た病理検査の結果、全摘出手術が必要と診断されたという。現在は自宅療養中。できるだけ早い時期に入院、手術する。気落ちした様子はなく「共演者、スタッフに迷惑が掛かる」と気にしているという。小山武宏(69)が代役を務める。

 稽古は今月4日から始まり、北村も参加。17日にはTBSのスペシャルドラマ「税務調査官 窓際太郎の事件簿」(放送日未定)の収録にも参加したが、変わった様子はなく周囲も気付かなかったという。

 この日深夜、北村は所属事務所を通じ、コメントを発表。舞台公演を降板したことをファンや関係者に謝罪しながら「主治医から突然の診断を受け、その内容に一時はとまどい、気持ちも錯綜(さくそう)しました」と吐露。その上で「こうなったからには慎重に治療につとめ、1日も早く現場に戻らなくてはと決意しております」とし、「また笑顔で皆様とお目にかかる日を胸に治療に専念します」とつづっている。

 北村は50歳のころに急性肝炎で入院した以外に、大きな病気はなかった。飲酒もせず、健康に気をつかっていたという。

 ◆北村総一朗(きたむら・そういちろう)本名・北村総一郎。1935年(昭10)9月25日、高知県生まれ。高知大卒業後、文学座、劇団雲を経て、76年から劇団昴へ。97年フジテレビ「踊る大捜査線」の署長役で人気に火が付いた。99年からテレビ朝日「京都迷宮案内」シリーズにもレギュラー出演。

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2013年9月21日のニュース