大人になった?宮崎駿監督 盟友の新作に刺激「すごいね」

[ 2013年9月17日 18:16 ]

「かぐや姫の物語」中間報告会見に出席した朝倉あき(左)と鈴木敏夫プロデューサー
Photo By スポニチ

 スタジオジブリの最新作で高畑勲監督(77)の14年ぶりの新作となる「かぐや姫の物語」(11月23日公開)の中間報告会見が17日、都内のスタジオで行われ、ヒロインのかぐや姫の声を演じる女優の朝倉あき(21)のお披露目などが行われた。

 同スタジオの鈴木敏夫プロデューサー(65)は6日に行われた宮崎駿監督(72)の引退会見にも同席。その後の宮崎監督については「1時間35分にわたる引退記者会見で、その後10日ぐらい経ったんですが、宮崎は一生分の記者会見を受けたと、もうしゃべりたくないと言って、毎日会社には来ているんですが、ぶらぶらしている」と笑った。

 高畑監督と宮崎監督との関係性について「(高畑監督は)宮崎駿の5年先輩で、先生から仲間になって、若い時はずっと2人で作っている。宮さん(宮崎監督)は高畑さんの下でずっと働いた。それから50年付き合ってきた」と2人の深い絆を明かした鈴木プロデューサー。そのことから宮崎監督も同作に強い関心を示しており、高畑監督とともに、作り上げたテレビアニメ「アルプスの少女 ハイジ」へのオマージュを感じ取っていたという。

 宮崎監督は「特報」をすでに見ているといい、鈴木プロデューサーは「かぐや姫がよちよち歩きをするシーンですが、それを宮さんは見ています。こんなことは初めてだったんですが、“すごいね”って素直にその良さを評価するそんな姿を見て、大人になったなと感じた。あまり他人の作品を評価しないものなんですが、この映画は見たがっています。何かをかき立てられるでしょう。でも、たぶん、やるとしても別の形になるんじゃないかという気がします」と話した。

 また、同作の西村義明プロデューサー(35)は宮崎監督の引退についての高畑監督の公式コメントとして「宮さんはああいう形で区切るのが好きだから、ああいうふうにしたんでしょうけど、また、作りたくなるんだから、その時は作ればいいよ」と話していることを明かした。

続きを表示

2013年9月17日のニュース