吉川晃司 5年ぶりのミュージカル再演に「精一杯やるだけ」

[ 2013年8月28日 17:25 ]

ミュージカル「SEMPO」ゲネ&キャスト会見に出席した(吉川晃司

 歌手で俳優の吉川晃司(48)が主演するミュージカル「SEMPO」のキャスト会見が28日、都内で行われ、吉川をはじめ、白羽ゆり(34)、マルシア(44)、「AKB48」の佐藤亜美菜(22)、片山陽加(23)ら出演者が顔をそろえた。

 「日本のシンドラー」と呼ばれ、戦時中のユダヤ人救済に尽力した実在の外交官・杉原千畝(ちうね)さんの半生をシンガーソングライター中島みゆき(61)らの曲で紡ぐミュージカルの再演。吉川は08年の初演からの続投で、主人公・杉原さんを演じる。

 吉川は「杉原さんはとんでもない大きな方で、全身でぶつかるしかない。芝居うんぬんを超えたところにいかないといけない。エンターテイメントとして広く届けられたら。今の時代だからこそ、やる意義があると思う。こんなすごい人がいたんだと、一人でも多くの人に伝えていきたい。精一杯やるだけ」と意気込んだ。

 同作には、千畝さんのひ孫の杉原織葉(おりは)さん(18)も出演。初演に次いで2度目の演技挑戦でユダヤ人の少女ニーナを演じる織葉さんは「私は曾祖父には会ったことなくて、ひ孫ですけど、キャストさんやお客さんと同じように客観的にイメージすることが多いんですが、ビザを書いている(曾祖父を演じる)吉川さんの背中がすごく大きいものに感じられる。曾祖父の名に恥じぬよう、今回改めて参加させていただくことの意味をかみしめながら頑張っていきたい」。

 ユダヤ人の母親を演じるマルシアは09年以来のミュージカルで「数年前に一度、もう舞台はやめようかなと思ったことがあって、久しぶりの舞台です。『SENPO』との出会いは偶然ではなく、必然だと思う。ここからスタートしていきたい。いろいろな思いで感謝を込めて、役として、マルシアとして生きていきたい」を力を込めた。

 公演は9月10日から東京・渋谷の新国立劇場中劇場で行われる。

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