板野ラスト公演 子供たちがAKB好きになる“入り口”

[ 2013年8月28日 06:00 ]

板野友美は会見を終えると明るく退室する

 AKB48の板野友美(22)が27日、東京・秋葉原の専用劇場での最終公演をもってグループを卒業した。

 青春の全てを注いだ8年間を締めた歌は「ここにいたこと」だった。秋元康氏(55)がメンバーやファンの将来の視点から「(国民的支持を集める)いまのAKBにいること」を思い出してほしいという願いを込めた曲だ。♪一緒に笑って 一緒に泣いたよね いつまでも 忘れないで ここにいたこと――。2年前に発表されたが「いまになって歌詞の意味が分かった」と自分で選んだ。

 通常の公演より1時間ほど長い約3時間にわたった最後のステージ。同期の高橋みなみ(22)、同じチームKの大島優子(24)らからの“送辞”に大粒の涙を流し「つらいことがあったから、喜びが大きくなった。歩んだ道は間違いじゃなかった。仲間、スタッフ、ファンの皆さんに出会えたのは運命だった」と感謝を伝えた。

 ギャル風の外見やファッションなどに注目が集まりがちだが、運営側のスタッフは「子供たちがAKBを好きになる“入り口”として大きく貢献してくれた」と明かす。月1回のペースで行っている東日本大震災の被災地での支援ライブは、11年5月から先月まで6回参加。メンバーの中で最も多く足を運んだ一人で、行く先々で子供たちから「ともち~ん!」と大歓迎を受けた。

 SPEEDや安室奈美恵(35)に憧れ歌手を目指してAKBに入り8年。自分が子供たちに憧れられる存在になった。「最初は先が真っ暗だったけど、夢を諦めずに頑張っていけば光が近づいてくる、ということが伝われば」。次の世代へバトンを託し、ソロ歌手として新たな一歩を踏み出した。

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