藤圭子さん ベスト盤品切れ状態 追加注文に「驚異的な数字だ」

[ 2013年8月25日 06:00 ]

10年12月に発売された藤圭子さんの「艶歌と縁歌 ヒット&カバーコレクション」

 歌手宇多田ヒカル(30)の母親で、22日に自殺した歌手の藤圭子さん(享年62)のCDがレコード各店などで品切れ状態になっている。最新のベスト盤は、発売元のレコード会社に約1500枚の追加注文が寄せられた。

 アルバムは2010年12月に発売された「艶歌と縁歌 ヒット&カバーコレクション」。CD2枚組で、1枚は「圭子の夢は夜ひらく」「京都から博多まで」「女のブルース」「命預けます」など、1969~81年の代表曲を収録。もう1枚は八代亜紀の「舟唄」、高倉健の「網走番外地」などのカバー曲を集めている。

 発売元のソニーミュージックによると、藤さんが自殺した22日と翌23日の2日間で各地のCD店などから同社に寄せられた追加注文は計約1500枚。店頭で品切れ状態になっているほか、インターネット通販最大手「アマゾン」なども「在庫切れ」と表示するなど、入手困難な状況となっている。

 発売時の初回出荷枚数は1000枚弱だったといい、同社担当者は「新作でもないのに(追加注文数は)驚異的な数字だ。70年の安保世代を中心に買い求める人が多いようだ」と説明、増産を急いでいる。これまで2年半で累計約7000枚を売り上げているという。

 関係者は、藤さんの追悼盤について「見通しは立っていない。おそらく発売されないはず」としている。

 そもそも、このベスト盤は、「新宿の女」(70年)などアルバム計3作でオリコンチャート41週連続1位という前人未到の大記録を樹立してから40年の節目として3年前に発売された。芸能雑誌「明星」(現Myojo)70年7月号の別冊歌本「Young Song」の表紙となったショットが使われたことでも話題になった。

 ソニーミュージックによると、05年10月発売のベスト盤「GOLDEN☆ベスト」と、通信販売限定の5枚組ボックス「艶・怨・演歌」(10年11月発売)にも注文が入ったが、在庫が若干しかなく、生産を急ぐという。

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2013年8月25日のニュース