6歳の安藤美優 「完璧な演技」でアカデミー賞監督うならせた

[ 2013年8月8日 06:58 ]

・SK-2の新CMを撮影したトム・フーパー監督・SK-2の新CMに出演する安藤美優

 映画「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞した英国人のトム・フーパー監督(40)が日本のテレビコマーシャルに挑戦した。マックスファクターの高級スキンケアブランド「SK―2」の新CM「発見~クリアな素肌の秘密~」編で、日本の原風景を舞台に、美しい映像に仕上がっている。ヒロインには子役の安藤美優=みゆ=(6)を抜てき。10日から全国で放送される。

 CMは、SK―2の独自成分「ピテラ」が発見されたストーリーをベースに、フーパー監督が芸術的な視点で描いた。舞台は田畑が広がる田園地帯。少女(安藤)は祖母から託された折り鶴に導かれ、永遠の美しさの秘密を探す不思議な旅に出掛ける。最後に行き着いたのは山奥にある酒蔵。杜氏(とじ)の手が美しいことに気付き、肌の秘密を知るという幻想的な物語になった。

 黒澤明監督の大ファンだったというフーパー監督は神秘的なイメージを表現するため、俳人・松尾芭蕉も愛した山形市の山寺で撮った。圧巻は安藤が折り鶴に導かれるシーン。「オクトコプター」と呼ばれる遠隔操作可能な8枚のプロペラを持つ小さなヘリコプターを使った撮影方法に初トライ。これまで不可能と思われていた映像を表現し興奮していたという。

 SK―2ブランド30年以上の歴史で、映画監督がCMを制作するのは初めて。フーパー監督は「美しさへの探求は、世界中のあらゆる文化の根底にあるものです。子供の純粋な目を通して旅をするという点も素晴らしい」。さらに、安藤については「美優は見事な表現方法で僕のイメージ通りの完璧な演技をしてくれました。輝かしい未来をものにしてほしい」と大絶賛している。

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2013年8月8日のニュース