菊地凛子「オスカー狙いたい」ハリウッドSF超大作で初ヒロイン

[ 2013年7月11日 06:00 ]

ハリウッド映画初ヒロインに挑戦した「パシフィック・リム」ワールドプレミアで、ドルビーシアターのカーペットを踏みしめたチャイナドレス姿の菊地凛子(C)Kaori Suzuki

 女優の菊地凛子(32)がハリウッド映画初ヒロインに挑戦した「パシフィック・リム」(監督ギレルモ・デル・トロ、8月9日公開)のワールドプレミアが9日(日本時間10日)、米ロサンゼルスで行われた。推定製作費200億円のSF超大作。菊地は07年の米アカデミー賞授賞式で歩いた、ドルビーシアターのカーペットを踏みしめ「オスカーを狙いたい」と力を込めた。

 ハリウッド・ブールバード(大通り)の片側全3車線を封鎖して敷かれたブラックカーペット。セクシーな黒のチャイナドレス姿の菊地に、約1800人の現地ファンから「リンコー!」と大きな声援が飛んだ。

 07年に「バベル」で米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた時以来、6年ぶりに訪れるドルビーシアター(当時の名称はコダック・シアター)。菊地は国際女優としての“原点”であるカーペットを踏みしめ「当時は自分がどういう状況にいるか把握できなかった。今回こんな素晴らしい作品で帰ってこられて光栄」と感慨深げだった。

 11年にニューヨークに移住。「生活は日本の倍以上は大変。でも、いい作品は言語を問わずやりたい」という強い意欲で、オーディションからつかんだハリウッド映画初ヒロインだ。初挑戦のアクションに備え、週5日のジム通いを約2カ月半続けて撮影に臨んだ。

 今作は日本のアニメ、特撮オタクで知られるギレルモ監督がメガホンを取り、製作費200億円と言われる超大作。

 未知の巨大生物「KAIJU」に、巨大ロボットが立ち向かう。菊地は新進俳優チャーリー・ハナム(33)とコンビを組み、1体のロボットを操るパイロット役。「子供の時からウルトラマンやゴジラを見ていたので、こういう映画に出てみたいという思いはあった」と笑顔を見せた。

 ギレルモ監督は「リンコは、マコ(役名)の弱い部分も強い部分も非常によく表現してくれた。尊敬できる演技だった」と絶賛。関係者によると、現地では「リンコの映画」との声も上がっている。6年前に逃したオスカーへの期待も高まる。菊地は「そこはそこで楽しみですね」と自信を見せた。

続きを表示

この記事のフォト

2013年7月11日のニュース