古館キャスターも知らなかった「報ステ」スクープは超厳戒

[ 2013年7月3日 06:00 ]

4月に出産していたことが明らかになった安藤美姫

 女子フィギュアスケートの安藤美姫(25)が出産し、ママになっていたという、1日にテレビ朝日「報道ステーション」が報じたスクープ。その背景には、極めて少人数で情報を管理する“戒厳令”のような態勢がとられていたことが2日、分かった。

 関係者によると、インタビューの収録は、聞き手の宮嶋泰子アナウンサー(58)のほか、必要最小限のスタッフで行われ、編集作業も同様だったという。放送当日も、インタビューの詳しい内容を知っていたのは、ごくわずか。古舘伊知郎キャスター(58)もオンエアの直前まで知らされておらず、同関係者は、「放送に関わっている多くの人が、ギリギリまで知らなかったと聞いている」と話した。

 また、別の関係者によると、宮嶋アナはバイタリティーがあり人脈をつくって取材するタイプで、「安藤さんサイドから親交のあった宮嶋さんに話があったようだ」という。安藤サイドは、出産の発表のタイミングを模索していたとみられ、宮嶋アナの熱心な姿勢が実を結んだようだ。

 安藤のインタビューは午後10時41分ごろから同11時1分ごろまで放送された。視聴率は同10時45分ごろまで8%前後を推移していたが、同45分すぎから急上昇。13、14%にはね上がり、15%台を超えることもあった。

 2日の定例会見で、早河洋社長(69)は安藤のインタビューに触れ、「信頼関係があって、きのうのようなインタビューにつながったと思う」と説明した。宮嶋アナについては、「スポーツに深い関心があり、アスリートに非常に信頼されるタイプ」と評価。安藤が子供の父親について明かさなかったことについては、「経過を全部話さないことは理解はできる」と述べた。

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2013年7月3日のニュース