クミコ、ツアー開催「歌謡曲で紅白目指す」

[ 2013年7月2日 18:24 ]

 歌手クミコが新曲「サヨナラをあげる」の発売を記念した全国コンサートツアーを開催する。親しみやすい日本語のシャンソンで知られるが、今後は歌謡曲を前面に出していく。東京都内でインタビューに応じ、「はやり歌で紅白歌合戦を目指したい」と意気込みを語った。

 一昨年、公演先の宮城県石巻市で東日本大震災に遭い、一時避難生活を送ったクミコ。以来、東北への慰問活動を続けてきた。演歌歌手が避難所で歌を披露するシーンをテレビで目にし、「おばあちゃんが涙しながら歌っていたんです。私のシャンソンはお年寄りにそこまで届いていないと気づいた」という。

 「人に喜ばれてこその歌い手。流行歌ならば、おばあちゃんの心に染みるのではないか」と思いを語る。

 今春、所属レコード会社を日本コロムビアに移籍。初シングルは「歌ってもらいやすさ」がテーマだったとか。「農村や山村、漁村から聞こえてきたり、仕事終わりに口ずさんでもらえたりする歌にしたい。聞いてくれる人にとって心のドリンク剤になれば」と願いを込める。

 全国コンサートでは、前半にシャンソン、後半で歌謡曲を披露する。「歌に垣根はない」と強調し、「人の喜怒哀楽を歌うことは自分の中を探る作業。結局、自分のことを歌っているんですね」。

 還暦を前にした挑戦に「自分自身に『よし、やるぞ!』と言い聞かせてダイブしています」と爽やかな笑顔を見せた。

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2013年7月2日のニュース